V. L. Whitechurch

ヴィクター・ロレンゾ・ホワイトチャーチ(英、1868〜1933)
牧師の家に生まれたホワイトチャーチは、神学校を出てイギリス国教会の牧師となり、バッキンガムシャー、ロンドン、ハーレズデン、バークシャーのメイドンヘッド、同ブリューベリー、同エイルズベリなどで司祭助手、副司祭、教区司祭などを歴任する。
一方でユーモア小説やミステリを発表した。作品数は多くはないが、最も有名なのは短編「サー・ギルバート・マレルの絵」で、走行中の貨物列車から有名絵画を積んだ1両が消失するという不可能犯罪を扱い、多くのアンソロジーに収録されている。
この「サー・ギルバート・マレルの絵」が収録されている短篇集「ソープ・ヘイズルの事件簿」は鉄道がらみの事件を扱った短篇集で、その半数以上で活躍するのが鉄道専門の探偵ともいえるソープ・ヘイズル。ホワイトチャーチ自身も鉄道に関する知識は専門家はだしで、ヘイズルは自身の分身ともいわれる。
しかし作品は鉄道に関する部分は丁寧かつ緻密に書かれているが、人物の描き込みはないに等しく、名前さえ与えられていない登場人物も多いし、人間としてよりは物のように扱われている。

ソープ・ヘイズルの事件簿…鉄道専門探偵ソープ・ヘイズルもの9篇と特定の探偵役はいないが鉄道ミステリ6篇。


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