津村秀介(日1933〜2000)
本名飯倉良、昭和8年横浜生まれ。編集者、週刊誌のライター、神奈川新聞文化部嘱託を経て作家となり、1982年に「影の複合」で本格的にデビュー。
速筆で長篇の書下ろしを次々に発表するが、いずれも本格推理小説、とくにアリバイもののきちんとした作品ばかりで、よくありがちな量産作家として質を落とすような作品を発表することはなかった。
鮎川哲也、中町信ら本格派の重鎮とも親交が厚かったらしく、初期作品では鮎川哲也が解説をしている。
横浜出身で、その後も藤沢に在住していたために神奈川を舞台にした作品が多く、第5作の「山陰殺人事件」以降はほとんどの作品でルポライター浦上伸介が探偵役を勤める。浦上作品は火曜サスペンス劇場では女弁護士高林鮎子に設定を変えて放映されていることでも有名。

影の複合…松山と東京で殺された2人の女は、同日同時刻に殺されたとしか思えなかったが、容疑者にはその時刻にアリバイが…
時間の風蝕…長篇第2作。横浜のホテルで殺された男も殺した女もどこの誰かわからなかった
黒い流域…神奈川県を流れる相模川と酒匂川で、同じ日のほぼ同じ時間に殺された二人の女の死体が見つかった
虚空の時差…新幹線での殺人事件を追う捜査陣の前に立ちふさがる鉄壁のアリバイ。
山陰殺人事件…浦上伸介初登場作品。横浜の婦女暴行殺人事件の容疑者が山陰で死んだ。しかしその裏には…
紅葉坂殺人事件…横浜、名古屋、秋田、新潟を結ぶアリバイ崩しに挑戦する浦上と谷田。
瀬戸内を渡る死者…女性版浦上伸介の女性週刊誌記者が、高松で死体に遭遇。
仙山線殺人事件…双方の被害者が互いに容疑者に。完全犯罪への挑戦。
宍道湖殺人事件…宍道湖で転落死した男。横浜で刺殺された男。2つの事件のつながりは…
京都着19時12分の死者…京都着19時12分のひかり号の中で、発見された女の毒殺死体が事件の発端だった。
寝台特急18時間56分の死角…事件の容疑者のアリバイを証明するのは浦上伸介だった。
偽装運河殺人事件…アムステルダム、ブリュッセル、横浜に跨る壮大な犯罪を描く。
猪苗代湖殺人事件…猪苗代湖畔で相次いで発見された男女の他殺体。2つの死体の関連は…
新横浜発12時9分の死者…巨額の遺産が絡む殺人事件の舞台は伊豆と北陸片山津。
天竜峡殺人事件…平塚での殺人事件の容疑者には天竜峡にいたというアリバイが…
北の旅 殺意の雫石…岩手県雫石で死んだ一人の女、その死の背後にあるものは…
諏訪湖殺人事件…諏訪湖畔と愛媛県宇和島の海岸で相次いで発見された死体を結ぶものは…
大阪経由17時10分の死者…横浜と奈良で相次いで起きた殺人の容疑者には鉄壁のアリバイが…
人を乗せない急行列車…東京、横浜、秋田、大阪を巡るアリバイトリック。
異域の死者…殺人の時刻、容疑者は新幹線の車中にいた。
洞爺湖殺人事件…寝台特急北斗星車内と洞爺湖の殺人はどう繋がるか…
保津峡殺人事件…保津峡で起きた殺人の容疑者には、寝台特急はやぶさの車中にいたというアリバイが…
西の旅 長崎の殺人…長崎で起きた殺人の容疑者には鉄壁のアリバイが…
松山着18時15分の死者…松山で起きた殺人事件の最有力容疑者は浦上伸介…
寝台急行銀河の殺意…秋田県横手で殺人があったころ、容疑者は京都にいた…
浜名湖殺人事件…浜名湖畔で3人の死体が、さらにもう一人関係者の死体が富士市内で見つかった。
最上峡殺人事件…山形最上峡と上高地の2つの死を結ぶアリバイ破り。前野美保が本作からレギュラーに。
小樽発15時23分の死者…札幌のホテルで見つかった女流画家、犯人とともに凶器にもアリバイが…
恵那峡殺人事件…雑誌コットンの掲載された表題作ほか7篇を集めた短篇集。
琵琶湖殺人事件…湖琵琶湖の畔に沿う2つの鉄道駅で、ほとんど間をおかずに相次いで列車への飛込みが起きた…
横須賀線殺人事件…休日早朝のガラガラの横須賀線車内で若い女性の死体が見つかった。
雨の旅 角館の殺人…東北の小京都角館と瀬戸内の小京都尾道を結ぶアリバイに浦上&美保が挑む。
能登の密室…能登和倉温泉の密室とアリバイ破りに挑戦する浦上伸介と前野美保。
白樺湖殺人事件…容疑者は早々と3人に絞られるが、3人にはともに堅固なアリバイがあった。
海峡の暗証…前野美保の友人の恋人が、殺人を犯して飛び降り自殺。だがその裏には…
東北線殺人事件…小田原城で殺された女性の身元はまったくわからなかった。
奥入瀬・十和田湖殺人事件…奥入瀬渓谷で発見された死体を巡る謎は深まるばかりだった。
飛騨の陥穽…三角関係の当事者2人が、ほぼ同じ時刻に1人は殺され、1人は襲われた。
霧の旅 唐津の殺人…湘南、伊豆、唐津を結ぶアリバイに浦上、美保、谷田のトリオが挑む。
定山渓・支笏湖殺人事件…支笏湖と琵琶湖の連続殺人事件の容疑者には、寝台特急に乗っていたというアリバイが…
山陰の隘路…大阪空港と米子のホテルで起きたほぼ同時刻の殺人の容疑者には鉄壁のアリバイが…
葡萄 夜行列車が運ぶ殺意…山梨と京都の2件の殺人事件はそっくり同じ状況下で起きた…
上高地・芦ノ湖殺人事件…東広島と芦ノ湖で連続して起きた兄妹の死とその前に立ちはだかる鉄壁のアリバイ。
巴里の殺意…横浜、大阪、東京で起きた3つの殺人事件の容疑者は、事件発生時国際線の旅客機の中にいた。
古都の喪章…臨時のひかり号の中で殺された男と塩釜のアパートで殺された男、2つの事件の繋がりは…
長崎異人館の死線…死線シリーズ第一弾。上野駅と宇都宮の2つに殺人事件はどう結びつくのか…
逆流の殺意…大阪豊中と群馬水上で同じ日に起きた殺人事件は同一犯によるものだった…
仙台の影絵…御殿場で起きた放火殺人事件の容疑者のアリバイは、寝台特急さくらに乗車していたというものだった。
目撃…姫路城での殺人事件当時、遠く秋田新幹線に乗っていたと主張する容疑者に浦上と美保は…
札幌月寒西の死線…走行中は密室と化す寝台特急から消えた男が、札幌のマンションで刺殺された。
伊豆の朝凪…殺人の原因にもなった謎の山手夫人とは…
毒殺連鎖…2日連続して東海道新幹線上り列車の中で毒殺事件が発生!
京都銀閣寺の死線…京都で相次いで発見された男女の死の謎に迫る浦上、美保、谷田の3人。
水戸の偽証…お馴染みのアリバイ崩し作品だが、この作品が津村氏の遺作となった。

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