ゴーストライター

新人歌手朝葉茉美の刺殺死体が発見された。場所は茉美が所属するプロダクションが茉美のために借りているマンションの一室で、部屋は内部から鍵を掛けられた密室だった。発見したのはプロダクションの永田部長で、連絡が取れないので直接出向いて異変を嗅ぎ取ったという。
実は永田の前に死体を発見していた者がいた。茉実の初写真集のエッセーを書いているゴーストライター大門信作だった。大門は少し前に茉美との間でトラブルになっていた。絶対に会ってはならないとされているのに、直接茉美の楽屋を訪ねて、原稿を見せてしまったのだ。
その内容に茉美は反発し、大門をゴーストライターから外すようにマネージャーに掛け合ったのだった。大門は窮地に追い込まれた。さらに妻の敦子との間も険悪になっていた。
そんなとき酒を飲んだ大門は酔いも手伝って茉美のマンションを訪ねた。応答がないので仕方なく向いのビルの非常階段を上がり、茉美の部屋を覗いたところ、ベッドに横たわる死体を発見していた。
大門は大慌てで自宅に逃げ帰ったが、ドアノブに指紋も残したし目撃者もおり、悪いことに免許証も現場に落としていた。すぐの警察が来て大門を住居不法侵入で逮捕した。しかし決定的な証拠に欠けるためにやがて大門は釈放された。
しかし警察は大門を犯人とみており諦めたわけではなかった。大門は妻の敦子からも締め切りを設けられ、真犯人探しにあたることになった。
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