極限推理コロシアム

駒形祥一は目が覚めると見慣れない部屋のベッドに寝ていた。周囲を調べ、部屋の外に出てみると、そこは2つの正方形を角度をずらして組み合わせたような形の、窓のない建物であった。
その建物の中を一周すると8つの部屋が並んでおり、そのうち7つにはネームプレートが張られていた。もちろん駒形の名前も、そのひとつであった。残る一部屋には何も書かれていなかったが、のちにコンピュータルームと判明する。そして建物の中央にはアルマジロの銅像があった。
この建物にはネームプレートどおり7名の人物がいた。男が5名、女が2名、職業や年齢はバラバラだったが、いずれも拉致されてきたようで、なぜここにいるのかもわからなかったし、お互いに面識もなかった。
やがてコンピュータルームのパトランプが回転し、画面から声が聞こえてきた。この建物は夏の館といい、もう一つ冬の館という同構造の建物があるという。冬の館にも同じく7名の男女が拉致されてきているらしい。
そのあと恐ろしいことが告げられた。今から殺人ゲームが始まるという。各々の館で1人づつ人が殺されていく。殺人犯役は2人。その殺人犯の2人を当てるのがゲームの趣旨だった。
そのためにはもう一方の館の情報も得なければならない。そのために2つの館の間には回線が結ばれ、コンピューターを通じてテレビ電話方式でやり取りができるようになっていた。殺人犯役をうまく当てられれば解放されるほかに1千万のプレゼントがある。
一方、失敗したり相手に先を越されれば全員の死が待っていた。しかも解答のチャンスは1回のみだった。両方の館の14名には選択肢はなかった。死か、見事に正解して生を得るかだった。
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