奇偶

発売直後から問題作として話題になり、2002年度のミステリベスト3に選ばれた作品。
ミステリ作家火渡雅は、横浜本牧のカジノで、めちゃくちゃな賭け方をして勝ち続ける小人を目撃した。そのテーブルには、火渡が、最近立て続けに行き会った大極模様のネクタイをした初老の男もいた。
大極模様のネクタイの男は小人とは反対に負け続けで、ついに全額をすった。後にわかったことだが、小人と大極模様のネクタイの男は奇偶という新興宗教の幹部で、大極模様は奇偶のシンボルマークであった。
さて、カジノで不思議な2人と出合った翌日、火渡は渋谷のビルの屋上に掲げられた電飾サイコロが突然落下して、下を歩いていた男にあたり、その男は死んでしまうというショッキングな場面に出くわした。
その死んだ男というのが、昨夜の大極模様のネクタイの男で、倒れた男の側にはサイコロが3つ、いずれも6の目を出して落ちていた。
さらに渋谷のホテルに帰ると、右目がどんどん見えなくなっていった。慌てて眼科医を探し飛んでいくと、網膜の動脈閉塞症という病気で、右目の視力は失われた。
暫く入院することになったが、そこの病室で知り合った患者は、宗教法人奇偶の代表守屋易太郎だった。これも偶然なのだろうか…

傑作、名作、快作、怪作、奇作など評価はまちまちなようですが、この作品を100%理解できる人などいないと思います。密室殺人も起きるのですが、その処理などは絶対にミステリとはいえないでしょう。
とにかく難解であり、大半は何を言っているのか、何を言いたいのかほとんどわかりませんでしたが、文章自体は読み易く書かれています。文字だけを追っている感じでした。

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