密室殺人ゲーム王手飛車取り

ネット上で「頭狂人」「044APD」「aXe」「ザンギャ君」「伴道全教授」と名乗り、ウェブカムを使ったチャット形式で推理ゲームに興じている5人。
いずれも素顔はさらさず、「頭狂人」と「aXe」はマスクを着用し、「伴道全教授」は黄色いアフロの鬘と渦巻き眼鏡で変装し、「ザンギャ君」はペットのカミツキカメを常時写して声だけで参加していた。
「044APD」だけは顔を写していたが、それはウェブカムのレンズにフィルターをかけているかピントをずらすかして目鼻立ちをまったくわからなくしてあった。
そして、この5人が興じているゲームの最大の特徴は、実際に起こされた事件を推理することだった。起されたというのは、持ち回りで出題者となったものが、自分で殺人を犯して、その謎を推理するのだ。
だから推理するのは犯人は誰かではない。犯人ははじめからわかっている。犯人である出題者は、ほかの4人の解答者に情報を提供し、ミッシングリンクをあてろとか、凶器を当てろとか、密室の謎を解けと迫るのだ。
例えば「aXe」の出題は第一の被害者は女子大生で安アパートの部屋で絞殺、第二の被害者は名古屋からプロ野球観戦で上京した会社員が山手線内で刺され、第三の被害者はジンギスカン料理のチェーン店の店長が店で絞殺され…という具合に続き、次の被害者を予想せよというものだった。
もちろん、いずれの事件も犯人は「aXe」であり、「aXe」が現場で撮った写真が解答者に配信され、現場や被害者の情報が提供された。そして正解が出ると、次の出題者に移るのである。さて、このゲームの行きつく先は…
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