白い家の殺人

長野県野辺山にある中流企業猪狩産興社長猪狩昇介の別荘。猪狩家では年末から年始にかけて、一族が集まってその別荘で過ごすのが毎年の習慣だった。
昇介と晴子夫妻とその子で高校生の静香、昇介と前妻の子でありゾロアスター教に凝る長男の哲也。昇介の妹英子とその夫で猪狩産興副社長の高取耕造、それに昇介と英子兄妹の母で猪狩産興会長でもある千鶴に主治医の田辺と静香の家庭教師市之瀬徹が加わった。
ほかに別荘には成城の本宅で働く沢木義直、珠美の親子がこの時期だけ別荘で一族の世話をやいていた。

最初の事件は静香の死であった。静香は自室でシャンデリアから逆吊りにされて殺されていた。手首、足首にはロープが巻かれ、振り子のような状態で見つかった。
しかも静香の自室は内側から閂が掛り、鉈でドアを打ち破っての発見だった。窓も内側から施錠されていて、現場は密室であった。
この衝撃的な事件に一同はショックを受けるが、昇介と千鶴は警察への連絡を頑として拒み、私立探偵として徹の友人信濃譲二に事件解決を依頼する。
そして、この事件の犯人は猪狩家を恨んでいる昇介の前妻で哲也の母でもある木崎紀代の仕業であると決め付け、徹と信濃の役目は紀代を探すことだと決め付けた。
だが、信濃が別荘に着く前に第二の事件が起きた。今度は英子が青酸カリの入ったコーヒーを飲んで死んだのだ。その時は全員にコーヒーと紅茶が配られたが、飲む寸前に震度5の地震が起き、全員が机の下にもぐりこむというアクシデントがあった。
地震が治まり、その直後にコーヒーを飲んだ英子が突然苦しみだして死んだのだった。
やがて信濃が到着したが、犯人はさらに第3の事件を起こした。
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