記憶の果て

第5回メフィスト賞受賞作。
主人公安藤直樹は高校を卒業し、来月からは大学生になる。人生でもっとものんびりできる時を味わっていたが、ある朝母親から「お父さん死んじゃった」と告げられる。
直樹の父は自室で首を吊って自殺し、遺書も残っていた。不信死だから警察も入ったが自殺と断定され、死体が還されて葬式となった。
直樹は父が死んだ部屋に入ってみた。その部屋は父がいるときは入ることを許されず、父がいないときは鍵が掛けられていたから、直樹が入ったのは初めてであるはずだった。
直樹はそこで家庭用とは思えない黒いコンピューターを見つけ、何気なく電源を入れてみた。するとコンピューターは自分の意思があるかのように「あなたは誰」と画面から聞いてきた。
直樹は思わず「安藤直樹」と入力すると、「私は裕子、安藤裕子」と返してきた。そこから始まる自然な会話。それもまるでコンピューターに意識があるように…
直樹は父親が何をしていたか正確には知らなかったが、どこかの研究所で人間の脳を研究していたようだった。すると、このコンピューターは父親が研究成果として作った人工知能なのか…
直樹は中学時代からの友人飯島と金田に相談を持ちかける。そして安藤裕子のことを調べるうちに、自身の出生の秘密を知ることになり…

本格ミステリとは言えず、SF的であるもののSFではなく、京極夏彦氏のいうように既存の枠組みでは語れない作品。賛否両論あるようで、好き嫌いがはっきり別れているらしい。
とにかく暗く重い作品で長すぎるし、正直ちっとも楽しめませんでした。
島田荘司と新本格作家のメインページにもどる
Mystery Collection Mainへもどる


Last modified -