連殺魔方陣

一代企業集団KISONグループの本拠亀村本家にゲストとして招かれた天地龍之介と従兄弟の光章、それに長代一美の3人は、晩餐の席でいきなり毒殺事件に遭遇する。ゲストの3人も含めて晩餐の出席者は14人。
亀村一族と亀村家の親戚筋の吾妻家の面々、それに亀村家の隣に住み吾妻家の乙美という娘と結婚することが決まっている葛野幾也が食堂のテーブルに居並んだ。最初にスープ、つぎにホタテのバター焼き、続いて生ハム包のスティックロールサラダが運ばれた。
そして事件が起きた。吾妻忠一という吾妻家の当主が苦しみだし、即死に近い状態で死んでしまった。忠一の前にある 生ハム包のスティックロールサラダから青酸化合物が検出された。
そして忠一のところに事件の予告状が届いていた。予告状は亀村竹一という既に故人となった人物宛てに、この日に郵便で届いていた。故人あての郵便は亀村家の若当主文吾の部屋に届けられるのが通例で、事件後開いてみると文吾の死が予告されていた。
問題は死を予告された文吾の 生ハム包のスティックロールサラダにどうやって毒物を仕込んだかということだった。死の前後を含めて不審な動きをした者はいなかったし、事前に文吾のところにどの皿が運ばれるかもわからないのだ。
調理場には臨時雇いながら信用のおける調理人が2名、さらにメイドとしてこれも長年仕えてきた2人の女性。この4人が何等か関わっているのではということも含めてあらゆるシュミレートをしたが、どうやってもターゲットの忠一に毒入りの特定の皿を配膳することは不可能だった。
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