QED 諏訪の神霊

ゴールデンウィークの真っ最中の5月3日、薬剤師の棚旗奈々は、同じく薬剤師のタタルこと桑原崇とともに諏訪の奇祭御柱祭を見学に行った。珍しいことにタタルから誘いの電話があったのだ。タタルは御柱祭についていろいろ調べたが、今一つよくわからない、そこで現地で実際の祭りを見つつ諏訪大社を廻りたいということらしかった。
諏訪に住んでいるタタルの中学時代の友人の鴨志田翔一とシャーロッキアン事件で知り合った緑川友紀子の妹の由美子、それに由美子の友人の百瀬麻紀が出迎えて、諏訪を案内してくれるという。
鴨志田と由美子、麻紀の3人はいずれも最近開発された月見ヶ丘住宅地内に住んでいたが、この住宅地において昨年から殺人事件が連続していた。最初に殺されたのは住宅地内に住む栗山寅蔵という男で、同じ住宅地内の燕沢という家の庭で死んでいた。死体には大量の塩が振り掛けられ、近くには背中を松の枝で串刺しにされた白ウサギの死体があった。
2ヶ月ほどして第2の事件が起きた。同じ住宅地に住む黛という退職した刑事が燕沢とともに殺された。殺されていたのは第1の事件の犠牲者栗山家の庭で、黛の首は無惨にも切り落とされており、庭の隅には首を切られた亀の死体があった。警察の捜査はまったく進展せず、そんな中で御柱祭の日を迎えたのだった。
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