QED 河童伝説

小高製薬の営業マン安岡良一には昭二という弟がいた。昭二はいわゆりひきこもりであり、郷里の茨城でストーカー行為を起こしていられなくなり、良一の住む千葉県成田に移り住んだ。
そこで良一の世話で仕事をし、昭二もしばらくはおとなしくしていたが、風邪をひいたのをきっかけに薬剤師に一方的な思いを寄せた。昭二がその薬剤師をストーキングするには時間がかからなかったが、その薬剤師の住むマンションのそばで何者かに殺されてしまった。
死体は小さな川に投げ込まれたうえ、左手が切り取られて持ち去られていた。さらに数日後には兄の良一が、やはり近くで殺された。昭二と同じように死体は川に投げ込まれ、今度は左腕が切り取られていた。
しかも昭二の左手は死後切断だったが、良一の方は死ぬ前に腕を切られていた。一方、安岡良一の上司である課長の亘理淳や部長の中村寿之、常務の岩沼仁らは休暇を取って福島県相馬に来ていた。
中村の故郷が相馬であり、そこで行われる有名な野馬追祭を見るためだった。たまたま野馬追祭を観光に来た棚旗奈々や妹の沙織たちは、祭りの会場で中村たちと出会った。薬剤師の奈々が亘理を見知っていたのだ。
やがてタタルこと桑原崇も合流するが、相馬でも殺人事件が起こる。殺されたのは寿之の婚約者だったが、首を絞められたあと安岡兄弟と同じように川に投げ込まれていた。これには川に棲み人間を襲うという河童伝説が絡んでいるらしい…
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