QED 東照宮の怨

博識の薬剤師桑原崇が謎を解く、高田崇史のQEDシリーズの第4作で、六歌仙絵と日光東照宮がテーマ。

戦前に名家佐竹家から売り出された佐竹本と呼ばれる三十六歌仙絵巻は、三十六に分割され当時の財界の大物達に買い取られていった。
文化財としては破壊行為だし、先人を冒とくする行為ではあったが、そうでもしなければ保存は困難であったのも、また事実であった。
三十六分割された絵巻は、その後持ち主を転々としたが、いずれも相当高額で取引されていた。そのうちの1枚「小大君」を所有する安田滋美という大金持ちの未亡人のところから、「小大君」が盗まれた。
その事件から一週間後、今度は「斎宮女御」を所持する八重垣リゾート社長八重垣俊介のところに強盗が入り、「斎宮女御」を盗んだうえ、八重垣をめった刺しにして逃走した。
八重垣は体中を切られて血の海の中に倒れて事切れているところを、その後帰宅した夫人に発見されている。さらにどうしたことか、その日から長男の憲一と長女の優歌子も失踪してしまった。
憲一は八重垣リゾートに勤めていて、那須のリゾートホテル建設地の視察に出張し、その後に行方がわからなくなった。また優歌子は一度連絡はあったものの行方は不明だった。

新聞記者の小松崎からこの話を聞いたタタルこと桑原崇は、日光東照宮陽明門、山王権現、三猿、北極星、薬師如来などをキーワードに日光東照宮の謎、三十六歌仙を巡る謎を解き明かし、さらにそれらは全て繋がっていると言うのだが…
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