QED ベイカー街の問題

博識の薬剤師桑原崇が謎を解く、高田崇史のQEDシリーズの第3作で、シャーロック・ホームズがテーマ。

4人のシャーロキアンだけのベーカー・ストリート・スモーカーという名のこじんまりしたクラブでは、ホームズの誕生日である1月6日が新年最初の例会であった。
さらに空家事件100周年の今年は、その記念も兼ねて会長の堀田総次郎の経営するレストランパブ「ベイカー・ストリート」で会員達の知人を加えてパーティーを催すことになった。
会員の一人緑川友紀子は横浜で偶然に大学の後輩の棚旗奈々と出会い、奈々とその友人であり、また友紀子の後輩でもある桑原崇通称タタルを半ば強引に、そのパーティーに誘った。
マニアックそうな雰囲気を想像して最初は渋った奈々であったが、あまりの強引さに了解し、タタルに連絡して一緒に出席することになった。

パーティー当日会員達の紹介される奈々だったが、会長の堀田、会員の坂巻晃司と杉泰輔に次々紹介されるが、皆熱烈なシャーロキアンぶりを発揮して、奈々を落ち込ませる。
宴がたけなわの頃、堀田が立ち上がって挨拶し、さらに会員4人による寸劇を披露するとの紹介があった。寸劇は「まだらの紐」に最後の場面を4人で演じるのだという。
4人の会員は準備の為に一旦控え室に下がり、暫くして電気が消され、やがて寸劇が始まった。ところが死体役で最後に登場するはずの坂巻がいつまで経っても出てこない。
心配して劇を中断して様子を見に行く会員たち。そして控え室のテーブルの上で絶命している坂巻を見つける。坂巻は腹を包丁のようなもので抉られ、体内の血液の半分近くが流失していて、失血死と判断された。
凶器は現場になく、殺人事件と判断されたが、いったい誰が狭い控え室で坂巻を刺し殺したのか…
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