QED 六歌仙の暗号

博識の薬剤師桑原崇が謎を解く、高田崇史のQEDシリーズの第2作で、テーマは六歌仙と七福神。

明邦大学薬理学研究室の佐木泰造教授のプライベートな研究室は、学内のオンボロ校舎の3階の隅にあった。助手の星田秀夫が教授の研究室の前まで来ると、ドアのガラス越しに死に掛けた教授の姿が目に入る。
教授も星田の姿を認めたらしく、手を挙げてこちらを指して助けを求めてきた。びっくりした星田はドアを開けようとするが、中から鍵が掛かっているらしく開かない。
仕方なく星田は守衛室に連絡しに階段を駆け下りるが、1回で木村助教授と学生の中野に出会う。星田は助教授に事情を話し、助教授は中野を守衛室に連絡に行かせ、星田とともに教授の実験室に向う。
助教授がドアに取り付いてもドアは開かず、やがて体当たりでドアを壊して中に入った。すでに手遅れの状態で教授は死体となっていた。

教授の死因は毒殺であり、教授も毒薬の研究をしていたらしいが、毒の種類は科学捜査研究所でもわからなかった。星田は教授に可愛がられていた縁で、教授の研究ノートを譲りうける。
そのノートから六歌仙巡りについてと記述されたメモが出てきた。星田はそのノートを持って帰り、マンションの自室で読み始める。
だが、今度は星田がマンションの自室で殺されてしまう。ドアには鍵が掛かっておらず、窓にも鍵は掛かっていなかった。そして漢数字で七と読めるダイイングメッセイジが血で書かれていた。
七とは七福神のことらしい。明邦大学では七福神の呪いが流行していて、卒論で七福神をテーマにし、京都の七福神を車で巡っていた学生が転落死し、さらに佐木泰造教授も趣味は七福神巡りであった。
このことから七福神の呪いが流布され始めたが、星田のダイイングメッセージが知れると、公然と七福神の呪いが叫ばれた。マスコミにも知れ渡り、取材攻勢も激しかった。
学校当局はあまりの報道の加熱ぶりとその節操のなさに、ついに木村助教授の提案で七福神に関する一切の論文の発表を禁じる処置をとった。
だが京都の七福神を車で巡り転落死した学生の妹斉藤貴子は、兄の死の謎を追及するべく、卒論のテーマに七福神を選び、先輩の奈々と桑原崇通称タタルも協力することになった。
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