網走発遥かなり

高級住宅地として有名な成城だが、高級なのは駅に近い通称丘の上と呼ばれる高台で、そこから坂を下った丘の下は庶民の住む町。
その丘の下の古びた小さな家に住む老人は、毎朝門のところで時間をかけて熊笹の葉を丁寧に摘んではゴミ袋に入れて、それをゴミの収集日に出す。
老人の家の向いに住む主婦は、老人の行動を不思議に思っていたのだが、そのうち老人は鏡を使って丘の上の高級マンションに光をあてだした。
主婦は老人は頭が少しおかしいのだと思っていたが、老人が主婦の家の子供に興味を持ちだし、子供も老人と親しくしているようだとわかって…

新宿西口に出没するピエロは、ある日地下街やデパートをさまよい歩き、さらに地下鉄に乗って銀座や霞が関、さらに池袋の町をさまようピエロの目的は?

江戸川乱歩と奇妙な建物の写った古びた写真を見た主婦は、その建物を捜そうとあちこち歩きまわり、ついにその建物を発見したが、その建物には秘密がありそうだった。主婦はその秘密を暴こうとするが…

戦時中に北海道のサロマ湖畔を走る勇網線の列車の中で起きた不可解な殺人事件。その殺人事件が丘の下の老人の不可解な行動やピエロの徘徊、さらに江戸川乱歩と建物の写真に繋がっていたのだった。
そして、殺人事件から40年たった時に再び勇網線の列車の中で起きる不可解な出来事…
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