笑う怪獣 ミステリ劇場

京介、正太郎、アタルの3人組はナンパが大好きだが、女の子よりも怪獣や宇宙人、改造人間に好かれるみたい。しかも怪獣たちは3人の前に難事件を持ち込んでくるのだった…
怪獣は孤島に笑う
京介、正太郎、アタルの3人組は、オバサンと不細工な娘とオカマの3人組を海でナンパして、京介のクルーザーで小さな無人島に渡る。
テントを3組張って各々ことに及ぼうとしたときに、海から怪獣が上陸し、小さな島の中央に寝そべり島を分断してしまう。
島は直径100m、怪獣は身長80メートルほどだから島は怪獣を境にして2つのエリアに分かれたことになった。1つのエリアには6人がいて、別のエリアにはクルーザーがあるから、6人は逃げ出すこともできなくなった。
間の怪獣は悪臭と轟音を発し、常に寝ているようでいて6人を監視していた。そして夜、オバサンが悲鳴を残して消えた。次の朝は正太郎が血染めの眼鏡を残していなくなった。さらにオカマが姿を消した。
その間に怪獣が動いた気配はない。次々と消えていく人間はいったいどこに…

怪獣は高原を転ぶ
高原に別荘を買った京介。別荘は辺鄙な場所にあり、京介の別荘ともう1軒近くに別荘があるだけ。しかし、もう1軒の別荘の持ち主がスターの真城ヒサコで、京介はヒサコとの出会いを当て込んで別荘を買ったのだった。
さっそく京介、正太郎、アタルの3人組はヒサコを目指して別荘に行くと、ちょうどその夜ヒサコが友人たちと車で別荘にやって来た。京介たちは口実を設けてヒサコの別荘へ。
ところがそこに怪獣が現れて6人は一目散。ヒサコの別荘も京介の別荘も怪獣に破壊されてしまった。

聖夜の宇宙人
クリスマスの日でもナンパに明け暮れる京介、正太郎、アタルの3人。可愛い女子と出会い、その女の子はお腹がすいたという。4人で土佐料理の店に入ると、女の子はものすごい量を一人で食べて、3人を唖然とさせた。
やっと女の子が満腹すると、女の子は今からデートだといって3人の前から去って行ってしまう。再び唖然とする3人の前に、空飛ぶ円盤が降りてきて宇宙人が現れた…

通りすがりの改造人間
若い男の精気を吸い取る改造人間が現われた。友人の正太郎がその改造人間の餌食にされ、毎夜ホルモン焼きを食べさせられては、部屋に戻って精気を吸い取られていた。
正太郎の様子がおかしいと感じたアタルと京介は正太郎の部屋に忍び込んで様子を窺うが、途中で改造人間に見つかり京介は捕らえられ、アタルは逃げ出した。
アタルはやっと公園まで逃げて来ると、公園の電話ボックスには髪の長い女がいた。そこに宙を飛んできた改造人間が追いついてきて、まず電話ボックスを襲った。電話をしていたのはなんと女装した男だったのだ。
女装男から精気を吸い取った改造人間は今度はアタルを襲った。気絶したアタルと女装男を助けて救急車を呼んでくれたのは絶世の美女。だが、その美女はその日息子を誘拐されていた。しかも誘拐された息子は殺されて発見されたのだ。誘拐事件で憔悴しきっているはずの美女が、なぜ公園などに…

怪獣は密室に踊る
新婚早々の京介がマンションの自室で監禁された。京介は後ろ手に縛られて、男二人に監視され一週間も部屋に閉じ込められた。男達によると新妻は別の場所で監禁しているという。
監禁されている間に、監視の隙をついてメモを外部の人間に渡したり、ベッドの下に偶然に転がっていた携帯電話で警察に連絡したりしたが、誰も助けに来ない。
やっと連絡がついた正太郎とアタルに助けを求め、2人は京介のいるはずの部屋を外から監視する。ちょうどその時監視の男達が部屋を出たはずだったが、正太郎とアタルの前では部屋のドアは開かなかった。そこに怪獣が現れて京介のマンションを踏み潰したが…

書店、ときどき怪人
アタルがふと入った本屋つつ書店。その本屋は昔からあり、陰険な親爺さんが一人で店番をしていたが、最近息子夫婦に商売を譲り、店も地上3階地下1階に新装した。アタルが入ったのも店の新しさに引かれたからだった。
その本屋でアタルは地下売り場にいるハーフ系の女の子に一目ぼれして、毎日のように本屋に通って文庫本を買い読書を始めた。
ナンパに明け暮れる生活からあまりにかけ離れた生活に、悪友の京介と正太郎はあきれるばかり。だがアタルは意に介さずに、ついに女の子にアタックしデートに成功する。
そのころ周辺では夜道で喉を掻ききられて殺されるという残虐な事件が続いて起きていた。警察では被害者同士に接点がないことから通り魔事件として捜査をしていたが…

女子高生幽霊綺譚
アタル、京介、正太郎の3人は外に出ると怪獣や怪人、宇宙人などの出会ってばかりで碌なことがないと、クリスマスだというのにアタルの部屋で炬燵に入ってダラダラ。
そこに現れた女子高生の幽霊。この女子高生はバトン部のキャプテンで、文化祭の日の朝に何者かに後ろから殴られたうえ絞殺された。そして犯人は挙がらぬまま、ついこの間事件は時効を迎えたという。
幽霊の可愛さに目がくらんで、京介たちは殺された日のことを聞き出すのだが…


島田荘司と新本格作家のメインページにもどる
Mystery Collection Mainへもどる


Last modified -