今夜はパラシュート博物館へ
どちらかが魔女
西之園萌絵のマンションで行われたディナーパーティのあとの恒例のミステリを語る会。今夜は萌絵に従兄の大御坊安朋が語る番だったが、そのまえに安朋が連れて来た木原恵郁子が語ることになった。
恵郁子の話は十数年前、学生時代にさかのぼる。恵郁子が毎朝地下鉄駅までの通学途中、跡を追けてくる若い男に気づいた。その男は恵郁子が地下鉄駅への階段を降りると、どこかへ消えてしまう。
ストーカーと考えた恵郁子は、やがて男の行動を逆手にとって地下鉄に入ったふりをして男をやり過ごし、男の後を追けた。すると男は廃墟のようなビルに入って行った。
そのビルのテナントはほとんどが撤退し、1階の奥にうらぶれた喫茶店があるだけだった。ついに恵郁子は勇気を出して、男が入って暫くした後、その喫茶店に入った。
喫茶店の中にはマスターと隅の席に老女が一人いるだけ。マスターによれば、老女はこの店で占いをしているというのだ。つまりストーカーの男はどこかへ消えてしまったのだった。続いて安朋が語り始めた。
安朋も学生時代に女に待ち伏せされたと言うのだが、その女は突然に街中から消えてしまうのが常だった。実は安朋と恵郁子が知り合ったのも、あるところで同席してストーカー体験を2人ともが経験しているのが縁だったというのだ…

双頭の鷲の旗の下に
中高一貫の男子校、私立T学園の文化祭の前日の早朝、校舎の4階の窓ガラスにいくつかの小さな穴が開いているのが見つかった。当時はすでに文化祭の準備で、早朝から生徒が登校したり、規則違反ではあるが校内で徹夜をしたものもいた。
窓ガラスの穴は外側より内側の方の直径が狭く、そのために校舎外から何者かが散弾のようなものを撃ち込んだと考えられた。学校側は学内の人間によるものと考え、犯人からの申告を1日待つことにした。その翌日の文化祭の当日、犀川創平と西之園萌絵たちはこの穴を見て…

ぶるぶる人形にうってつけの夜
N大学でぶるぶる人形を追跡する会が開かれた。ぶるぶる人形とは大学内のあちこちで目撃されている紙の人形で、用紙に切れ目を入れて両手両足のようなもの作り、中央の胴体部に黒い目を書き入れてあるという。
もともとは飛び降り自殺した大学院生が残した遺書が、ビリビリになってしまったのがことの始まりで、以来その遺書のような形の紙の人形が踊り、人が近づくと発火して燃え尽きてしまうというのだ。
目撃者は何人もおり、今やぶるぶる人形を追跡する会というサークルまで出来ていた。香具山紫子はそのぶるぶる人形を見たくてたまらなくなり、カップル参加が条件の追跡する会に小鳥遊練無を誘って参加することにした。

ゲームの国
一之大島に上陸した名探偵磯莉卑呂矛の一行は、島のリーダーである玉島輸司の屋敷に案内された。そこには茶室が9室、長屋のようにして建っていた。
聞くところによると、この島には姓が9つしかなく、昔は姓ごとに使う茶室が違っていたのだという。玉島の屋敷の茶室は、その当時の名残であった。
翌朝、玉島の茶室で密室殺人事件があった。昨夜一番目の茶室に客の城山という男が泊まり、四番目の茶室で玉島輸司が一夜を明かしたはずだった。茶室の廊下には複数の見張りが立っていた。
ところが誰もいないはずの二番目の茶室を内側から叩く音がし、開けてみると中には玉島がいた。一番目の茶室は空、そして三番目の茶室から城山の刺し殺された死体が見付かったのだ。

私の崖はこの夏のアウトライン
夏、断崖絶壁から飛び降りる素振りを見せている青年を見つけた私は、思わず手すりを乗り越えて青年のもとへ。すると青年は「僕が自殺すると思いましたか?」と話しかけてきた…

卒業文集
ミ卒業に際して思い出を綴った生徒たちの文集、生徒たちが卒業した学校とは…

恋之坂ナイトグライド
恋之坂に行くとトリップできるというが…ただ恋之坂では何か事件があったらしい…ビルの庇に靴が揃えて置かれていた…そして人が死んだ…

素敵な模型屋さん
プラモデルに工作、模型雑誌、でもぼくのお小遣いでは飛行機や鉄道模型には手が出ない…ぼくが夢に見るのは自分だけの素敵な模型屋さん、大きくなったら絶対に夢を実現するんだ…


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