星降り山荘の殺人

秩父の山深いところにあるオートキャンプ場は開業当初から閑古鳥が鳴き、ついに経営不振に陥って不動産開発会社の岩岸豪造が買い取った。
そこは山荘風の管理棟と2列に並んだコテージが5つづつ合せて10個のコテージがあった。余りに山奥過ぎて電気も電話も引かれておらず、電気はプロパンガスによる自家発電だった。
岩岸はその辺鄙なキャンプ場を、辺鄙さを売り物にしたリゾートに改装する予定でいた。そのために3人の人物を山荘に招待してモニターになってもらうことにした。
一人はスターウォッチャーという星のことを語って女性を虜にしているテレビタレント星園詩郎。次にUFO研究家の嵯峨島一輝、そして最後に女性に絶大な人気を誇る作家草吹あかね。
星園にはマネージャー見習いの杉下和夫が、草吹には秘書の早沢麻子が同行し、岩岸には秘書役として部下の財野政高がついてきた。
ほかに岩岸は知り合いの女子大生小平ユミと大日向美樹子を伴っていて、この山荘に滞在するのは全部で9人だった。

山荘は山のかなり上にあり、未舗装の一本道のどん詰まりであった。標高が高く、12月だというのに山荘付近には雪が積もっていた。
最初の夜のぎごちない晩餐の後、皆は割り当てられたコテージや管理棟の部屋に引き上げた。翌朝いつまでも起きてこないホスト役の岩岸のコテージを見に行った財野が、岩岸の死体を発見する。
岩岸はコテージの中で装飾品のピッケルで殴られた上、ザイルで首を絞められて殺されていた。コテージの周りの雪には入室したときの岩岸の足跡と、犯人のものと思われる往復の足跡がついていた。
明らかな殺人事件に、財野が麓の警察に報せに向うが、途中に雪崩があって車が通れずに引き返してくる。そして、その直後から異常気象によって猛吹雪が起り、8人と岩岸の死体は山荘に閉じ込められてしまった。
そして山荘での第二夜を迎えるが、その夜にまた殺人が…
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