UNKNOWN

第14回メフィスト賞受賞作品で、題名のUNKNOWN(アンノン)は防空での識別不明機のこと。
東海地方にある航空自衛隊のレーダー基地で、電話に仕掛けられた盗聴器が発見された。仕掛けられたのは警戒監視隊の隊長大山三佐の部屋の電話。
大山三佐は電話に変なノイズが入るのに不審を抱き、電話機を裏蓋を開けたところそこに盗聴器が仕掛けられていたのだった。
ノイズが入り始めてから電話は2度しか使われず、また例え基地内の電話でも機密事項は一切話さないのが決まりだから実害はなかったが、防衛上は大問題だった。
領空を常時監視している警戒監視隊は、基地内でも特に警戒厳重な部署で、ミサイル攻撃にも耐えられるように地下にあり、また基地内のものでも許可がないものは立ち入りさえ出来なかった。
入出できる許可証は35枚しか発行されておらず、うち32枚は隊員のもので、ほかの3枚も厳重に管理されていた。しかも隊長室は常時施錠されていて、パスワードがなければ開閉できなかった。
この盗聴器事件はすぐに大山三佐から基地の指令官神谷一佐に報告され、防衛部調査班の朝香二尉が出張してきて調査にあたることになった。
ただし調査は極秘で行われるために保全監査という名目で、朝香二尉はその監査官として基地に入った。基地内では大山三佐の部下の野上三曹が朝香二尉の補佐についた。
盗聴器事件の事情を知るものは大山三佐、神谷一佐、朝香二尉、野上三曹の4人だけ。はたして朝香二尉は完璧な密室に仕掛けられた盗聴器の謎を解明できるのか…
島田荘司と新本格作家のメインページにもどる
Mystery Collection Mainへもどる


Last modified -