日曜日の沈黙

第18回メフィスト賞受賞作。
「ミステリイの館へようこそ、ミステリイを知り尽くしたあなた…ミステリイの館へご招待します…お金では買えない究極のトリックをあなたへ」
美和第一高原ホテルに新規事業としてあらたに設けられたミステリイの館、それはもともと密室で自殺したとされる人気ミステリイ作家来木来人の館を移設したものだった。
今回そのミステリの館のオープンに先駆けて、大学のミステリ研究会のメンバーやミステリ作家、評論家、あるいはミステリイにさして詳しくない人間まで幅広くモニターを集めた。
只で宿泊させ、その中でミステリゲームを行ない、ゲームのモニタリング、ホテルのモニタリングも合せて行おうというものだった。
ミステリゲームはミステリの館の中で次々起る殺人事件から共通のキーワードを探し出し、さらにそこに隠された謎を解くと、来木来人の残した謎に挑戦できるというもの。
さらに来木来人の残した謎を解けば、来木来人の未発表の資料を見ることができるという。来木来人は数年前に密室で自殺したが、その直前に究極のトリックを見つけたと言っていたと言う。
だが、そのトリックを使った作品を発表する前に自殺してしまい、そのトリックは何か明らかにされていない。未発表の資料とはその究極のトリックに関連したものと考えられた。たちまし参加者達は興奮しだした。

その直後に最初の犠牲者が出た。といってもゲームの中でのことで、モニターのメンバーの中に紛れ込んだホテルの従業員が、パンに仕込まれた毒にあたったという設定だった。
それを開始の合図にして、次々に犠牲者が出て行くが、来木来人が残した謎とはいったい何なのか…

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