Jの神話

第4回メフィスト賞受賞作品。
全寮制の名門ミッションスクール純和女学院で、生徒会長朝倉麻里亜が寮の自室で死んでいるのが発見された。子宮から大量に出血し、原因も失血死であった。
その後の調べで麻里亜は妊娠していることがわかったが、胎児は跡形もなく消えていた。そして昨年、麻里亜の姉百合亜が同じような死に方をしていた。
百合亜は結婚していて、出産予定日に自宅で破水。夜中に産婦人科に電話が来たが、それ以後音沙汰がなく心配になった主治医が百合亜宅に行くと、そこでは百合亜の夫が扼殺され、百合亜も失血死していた。
そして百合亜の胎児はどこにもいなかったのだ。現場の状況から警察は百合亜が精神に異常をきたして夫を扼殺し、そのショックから出産してしまい胎児を始末して自殺したと結論した。
この結論に納得しない百合亜の父剛造は、百合亜と麻里亜の事件の真相を「黒猫」こと女探偵の鈴堂美音子に依頼した。美音子は麻里亜の事件から調査を開始したが、純和女学院では去年学園内の塔から飛び降り自殺した生徒がいることが判明。
どうもその自殺と麻里亜の死は関係があるらしい。おりしも学院内では麻里亜の後釜を巡って生徒間の激しい対立がおきていた。そして自殺した生徒が残した謎の言葉「ジャック」

メフィスト賞には変った作品もけっこうあるのですが、この「Jの神話」もかなりの癖球です。ラストは驚愕ですが、ラストを含む後半ははっきり好き嫌いがわかれるでしょう。
ちなみに個人的にはダメでした。ジャンル的にはミステリというよりホラーに近いような気がします。ここは本格ミステリを扱うページですから、本来は扱うべきではないかもしれません。
島田荘司と新本格作家のメインページにもどる
Mystery Collection Mainへもどる


Last modified -