大蛇伝説殺人事件

書名の読みは「だいじゃ」伝説殺人事件。
島根県松江市のシティホテル松江に泊まった有名画家月原龍生が部屋から消えた。
9月21日の朝、月原はフロントに二日酔いの薬を求め、部屋で寝ているから来客も電話も取り次がないように命じ、掃除も断った。
その日は月原のところに電話が二本ほど架かってきたが、月原に命じられたとおり電話は断り繋がれなかった。翌22日の午後に月原の妻芳乃が来て、月原とは別に部屋を取った。
芳乃が来ても月原は起きる気配がないらしく、部屋から出てこない。病気ではと心配した芳乃がフロントに頼んで月原の部屋を開けると、中には脱ぎ捨てられた月原の衣服と血痕が残されているだけで、月原は消えていたのだった。

その翌朝から月原のバラバラ死体が周辺の神社から次々見つかった。出雲大社、日御碕神社、八重垣神社、須我神社、熊野大社…等々両手、両大腿部、両脚部、胴体、首が8ヶ所の神社に遺棄されていたのだ。
芳乃をはじめ関係者に事情聴取がされたが、いずれも月原が殺される理由も、その死体がバラバラにされる理由もわからなかった。
唯一芳乃が4年前に月原のことをオロチのような人間だと罵っていた男がいることを思い出したのが、手掛かりといえば手掛かりといえた。
月原の体が8つに切断されたことはヤマタノオロチに見立てたのだろうし、死体が遺棄された神社も出雲神話に所縁の神社であり、何よりも月原は大蛇を題材に大作に挑むための取材旅行に松江に来ていたのだった。
芳乃と月原の娘智美は月原の死の謎を大道寺探偵事務所の大道寺綸子に依頼する。大道寺綸子の死んだ父と芳乃が知り合いであった縁だった。依頼を受けた大道寺綸子と助手の土方は真相を追い始めたが…
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