鳴風荘事件

殺人方程式に続く、明日香井叶刑事と双子の兄明日香井響登場作品で、サブタイトルに殺人方程式U。
警視庁刑事明日香井叶の妻深雪の中学時代の恩師青柳洋介の呼びかけで、深雪たち同窓生5人が集まることになった。メンバーは蓮見皓一郎、後藤慎司、杉江あずさ、美島夕海と、それに深雪であった。
この5人は青柳が顧問を勤めていた美術クラブのメンバーで、卒業の年に10年後に開く約束で青柳の家に庭にタイムカプセルを埋めたのだった。
10年が経ち、タイムカプセルを開けるついでに久々に集まろうという呼びかけであった。青柳の住む家の近くに蓮見皓一郎の別荘があって、タイムカプセルを開けた後はそこに泊まることになった。
タイムカプセルには、それぞれの夢が書かれていて、深雪の夢はかっこいい刑事の妻になること。深雪はその通り刑事の妻になったが、それを証明するために叶に一緒に来て欲しいと言う。
OKした叶だが、出かける数日前に急性虫垂炎を起こして入院。そこで深雪は一卵性双生児の響に叶の代役を頼み、2人で出かけていく。

タイムカプセルを開き終わり、皆は蓮見皓一郎の別荘鳴風荘に移動する。そこで夕食となるのだが、そのときのメンバーは深雪ら同窓生5人と青柳、蓮見皓一郎の妻涼子、叶に化けた響、夕海が連れて千種君恵に10年前の立会人だった五十嵐幹世の10人だった。
夕食が終わり、各々が時を過ごし、やがて順に寝につき、そして翌朝。夕海が部屋の中で絞め殺されているのが見つかった。夕海の部屋の前には赤いペンキが流れていて1メートル以上の川のようになっていた。
そのペンキは、夜中の地震でペンキの缶が倒れて出来たものであったが、ペンキには犯人の足跡はなく、飛び越えて行ったと考えられた。
そのほか深雪は下着だけの姿でベッドに放り出され、着ていたパジャマは脱がされ、ほかにもパンツやシャツ、トレーナー、ショルダーバックなどなくなっている物が数点あった。
そして夕海の腰近くまである見事な黒髪がばっさりと切られていた。さっそく偽刑事の響が刑事気取りで事情聴取を始めるが…
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