殺人喜劇の13人

第1回鮎川哲也賞受賞作品。
京都のD***大学のミニコミ誌サークルは15人。ミステリ作家志望、お笑い好き、皮肉屋、少女マンガ好き、金持ち令嬢、映画マニア、イラストレーターの卵等々多彩なメンバーで女性が3人。
男12人のうち9人が集団生活するのは、元病院を借りて下宿に改造した泥濘(ぬかるみ)荘。ミニコミ誌の本部もそこにあった。
そのサークルの仲間たちが、ある日を境に次々と死んでいく。最初は錆田敏郎が荘内の屋根から突き出た望楼で首を括って死んだ。殺されて吊るされたわけではないらしいが、その場には踏み台がなかった。
警察は自殺として片付けていったが、荘内では他殺かもしれないとメンバーが話しているところに、九州に帰省するために寝台特急に乗った加宮朋正が寝台車内で背中から刃物を刺されて殺されたとのニュースが飛び込んできた。

そして、その興奮も冷め遣らぬうちに枕に仕込まれた毒針で頭を無数に刺されてこと切れた小藤田久雄と屋根裏で映画鑑賞中に惨殺された瀬部順平の死体が相次いで見つかる。
さらに連続殺人のことは知らないままバイトから帰ってきた海淵武範は密室の部屋の中で頭をガラスに突っ込んだ状態で刺殺体となり、須藤郁哉は持病のために飲んだ薬に毒が仕込んであり、皆の前で死んだ。
その間に金持ちの令嬢水松みさとが誘拐されていたことがわかった。見事に犯人に身代金を奪われたが、水松は送り返されてきた。
だが事件はまだ続く。密室の浴室での刺殺されたのは日疋佳景、そして…
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