8の殺人

蜂須賀建設社長蜂須賀菊雄邸は、8の字屋敷と呼ばれる変った建築だった。三階建てで1階は中央部に中庭があり、2階3階はその中庭の中央に渡り廊下が走って中庭を中央から分断している。
俯瞰すると8の字に見えることから、8の字屋敷と通称されるようになった。この8の字屋敷で殺人事件が起きる。3階の渡り廊下で蜂須賀菊雄の長男で、蜂須賀建設副社長の菊一郎が、深夜ボウガンで撃たれて殺されたのだ。
渡り廊下には窓があり、その窓を通して殺人は目撃された。目撃したのは菊一郎の娘雪絵とその家庭教師河村美津子。しかし2人とも部屋を出たところを犯人に殴れらて気絶し、事件の発覚は2時間後になる。
雪絵と美津子は菊一郎が倒れる場面だけでなく、渡り廊下を挟んで反対側の部屋に人影が写っているのを目撃していた。部屋の位置関係から、その部屋の主矢野雄作が容疑者とされ警察に連行される。
だが雪絵は雄作の無実を信じ、警視庁の速水警部補を頼って、雄作の無実を訴える。美しい雪絵の願いに速水は勇躍現場に乗り込むが、現場の状況は雄作に不利であった。
雄作が犯人でなければ、菊一郎をボウガンで撃てる人物は誰もおらず、一種の密室殺人になってしまうのだった。

速水警部補は弟の慎二や妹のいちおとともに推理を展開するが、その矢先に第二の殺人が起きた。第二の犠牲者は河村美津子。
凶器はまたしてもボウガンで、美津子は自室のドアにボウガンで磔にされていた。美津子の部屋の周囲は、速水たち警察が監視して出入りは不可能、今度もまた密室での殺人であった。
目に前での密室殺人事件に速水警部補たちは頭を抱えるが…
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