雪と罪の季節
Season of Snow and Sins 1971
HPB1184

題名の通り事件が起こるのはスイスのスキーリゾートの小さな村。ティベット夫妻は友人の彫刻家の招きで村を訪れ、事件の話を聞いて調査に乗り出す。
スイスのスキーリゾートのモンタラは、冬になると多くの著名人や裕福な外国人で賑わった。肖像画家のメリエル・ブラントの小さな山荘に滞在する彫刻家ジェーン・ウェストンもそんな一人だった。
やがて雪の季節が終わると、この小さな村にお目出度ができた。スキーの指導員を目指すロベール・ドリバとアンヌ・マリーの結婚式だった。アンヌ・マリーは孤児で、村にある泉という喫茶店で住み込みで働いていた。
その仲を取り持ったのがジェーンだった。ジェーンはアンヌ・マリーをモデルにして彫刻を造っていたが、そのすぐ隣でリゾートマンションの孝次のアルバイトをしていたのがロベールだった。ロベールは工事現場からモデルをしているアンヌ・マリーを見初めたのだ。
だが結婚にこぎつけるまでには大変だった。ロベールの母親が猛反対だったからだが、ジェーンが走り回って若い二人はゴールインし、ほとんどの村人に祝福され、貧しいながらも幸せな毎日を送っていた。
しかしその幸せは長く続かなかった。ロベールは指導員になり、次の冬を迎えたが、そこに現れたのが映画スターのジゼル・アルネだった。そしてロベールはジゼルの個人レッスンを引き受け、ついにはジゼルにおぼれてしまった。
ロベールの行為はスキー学校とのトラブルになり、ロベールは学校をやめて村を捨て、アンヌ・マリーを残して一人パリに向かった。ロベールはジゼルを追ってパリに行ったものの全く相手にされないどころか、ジゼルは歌手と結婚してしまったのだ。
酒におぼれ、やがて金もなくなったロベールはモンタラに戻ってきたが、仕事もせずに酒を飲んでいるばかり。そんなロベールを見てもアンヌ・マリーは耐え、黙々と働いたが、二人の間には険悪な雰囲気が広がった。
そんなある日、事件が起きた。ロベールが自室で刺殺され、そこから血まみれの包丁を持ったアンヌ・マリーが飛び出してきたのだ。どう見てもアンヌ・マリーが犯人だったが、決定的だったのはジェーンの証言だった。ジェーンはアンヌ・マリーが部屋に戻るところを目撃したが、それはアンヌ・マリーが包丁を持って飛び出してくる30分も前だった。
アンヌ・マリーは裁判で潔白を主張し、部屋に戻ってロベールの死体を発見し、思わず兇器の包丁をつかんでしまいすぐに飛び出したと言い続けた。しかし結果は有罪、情状酌量をもって猶予刑、猶予期間の3年間は修道院に入ることになった。
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