大空に消える
Johnny Under Ground 1965
HPB1180

1965年初版のモイーズの第6作で、ティベット警部の妻のエミーが主人公と言ってもいい作品。エミーが戦時中に勤務していた空軍基地の仲間たちが久々に再会、しかしそれが事件に発展し、エミーもティベット警部も東奔西走。
スコットランドヤードのヘンリ・ティベット主任警部の妻エミーが、戦時中に勤務していたディムフィールド空軍基地の仲間と再会の集いとの名目で、会うことになった。
懐かしい顔がそろった会だったが、そこでボウ・ゲストの伝記を出す計画が提案された。ボウは戦闘機乗りとして一流で、ドイツ機を数多く撃墜した英雄であったが、偵察飛行中に飛行機の故障で墜落してしまった。
命は助かったものの、顔面に大きな損傷を受けて大手術を行い、平衡感覚も異常となった。当然飛行機の操縦はできなくなり、ディムフィールド空軍基地の主任管制官として赴任してきた。ここでかつてのライバルであったビア・ブレンダーガストと再会した。
皮肉な巡り合わせであった。ビアとボウは戦闘機乗りのライバル関係のほか、今はビアの妻となっているバーバラを巡っても争った過去があった。そんなある日、タイフーン戦闘機の操縦を巡って喧嘩が起きた。
ボウに操縦ができるできないという話で、ビアとボウは口角泡を飛ばして激論し、勢いもあってボウが翌日の夕方、タイフーンの操縦して飛行することになったのだ。
そしてタイフーンで離陸したボウだったが、そのまま海に墜落してしまった。公式には行方不明とされたが、実際は死亡したと考えるしかなった。そのボウの伝記を出版しようというのだった。
メンバーからは異論も出たが、結局エミーが情報やエピソードを取材し、管制係だったロフティ・パーカーが執筆することになった。取材は順調に進められたが、ロフティが死んでしまうアクシデントに見舞われた。
それもガス自殺だった。部屋に目張りまでして、死んでいたのだが、エミーはその死に納得しなかった。ボウの伝記を出したくない誰かが、それを阻止する目的でロフティをガス自殺に見せかけて殺したというのだが…
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