ポール・アルテ(仏、1955〜)
ロマン・ノワールやサスペンスが主流のフランスでは珍しく本格派の作家で、それもジョン・ディクスン・カーを髣髴とさせる怪奇趣味に彩られた不可能犯罪を扱った作品を書き続けている。
1955年にアルザス地方のアグノーに生まれ、幼い頃からジョブナイルミステリを読み、その後アガサ・クリスティ作品を読み漁った。17歳くらいまでにクリスティの全長篇を読破し、その後はめぼしいミステリ作家と出会わなかったが、偶然本屋でカーの「囁く影」と「死が二人をわかつまで」を手に入れてカーに心酔した。
フランスでは手に入りにくかったカーの作品を買い集め、やがてそれが嵩じてフェル博士ものの新作を書きたいと思うようになる。だがフェル博士を使う権利が得られなかったために、やむなく探偵役を作り変えて生まれたのがシリーズ探偵となるアラン・ツイスト博士である。
初作品として「赤髭王の呪い」を書き上げたが出版には至らず、次に書いた「第四の扉」が1987年のコニャック・ミステリ大賞を受賞して文壇デビューを果たし、その後精力的に作品を発表し、注目されている。

第四の扉再読改訂しました。実質的なデビュー作。オックスフォード近郊の小村の屋敷で起きた交霊会がらみの密室殺人事件。
死が招く再読改訂しました。24時間前に殺された男が、密室で油の鍋に顔を突っ込んだ状態で発見された。
狂人の部屋再読改訂しました。開かずの間の封印が説かれたとき、100年前と同じ奇怪な死が続く。
赤い霧再読改訂しました。アルテが作家として第一歩を踏み出した作品で、切り裂きジャックを扱う。
カーテンの陰の死…雪の上の足跡と目撃者による開かれた密室殺人。
虎の首…不可能犯罪の大家ツイスト博士シリーズの第6長篇で、「ツイスト博士、愚弄さる」
赤髭王の呪い…実質的なアルテの処女作で、短めの長編ともいえる「赤髭王の呪い」とツイスト博士ものの3篇の短編を収録。

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