海渡英祐(日1934〜)
東京目黒生まれで、少年時代は満州で過ごし、敗戦により引き揚げてきて青森に住んだ。青森高校在学中から横溝正史や高木彬光の作品をはじめ、多くのミステリを愛読した。東大法学部在学中に高校の先輩にミステリが好きなことを話したところ、その先輩が偶然に高木彬光の義弟で、高木を紹介されたという。
当時、高木は「成吉思汗の秘密」の執筆中であり、ちょうど資料整理などの手が足りなかったとことから、その助手となって原稿整理などを手伝った。ちなみにペンネームの海渡英祐は、義経が海を渡ってジンギスカンになった英雄伝説にちなむ。
高木のもとで助手をするうちに作家を志し、昭和36年にスパイものの「極東特派員」でデビューし、6年後の昭和42年に「伯林−一八八八年」で第13回江戸川乱歩賞を受賞した。受賞作は密室を扱う本格ものだが、本格もののほかにスパイものやユーモアミステリ、さらに趣味である競馬を扱ったミステリなど多岐にわたる作品を上梓している。

伯林−一八八八年…昭和42年の江戸川乱歩賞受賞作品。舞台は題名の通り1888年のベルリン。
白夜の密室…日露開戦間近の露都ペテルブルグが舞台。
咸臨丸風雲録…勝海舟や福沢諭吉、ジョン万次郎など実在の人物が活躍する物語。

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