ジョン・スラデック(米、1937〜)
スラデックはミネソタ大学を卒業後、さまざまな職業に就き、1966年にSF作家のトマス・M・ディッシュと合作し、ゴシックロマンの作品を発表したのが文壇デビューである。その後もSFをいくつか刊行したが、1972年にロンドンタイムズとジョナサン・ケープ社が主催した短編ミステリコンテストに応募し、「見えざる手によって」が第1席になった。
これがミステリへの門戸となり、このときの副賞がジョナサン・ケープ社からの長篇出版の権利だったので、「黒い霊気」を1974年に出版した。その続編の「見えないグリーン」を1977年に出版し、本格ミステリマニアから好評を得た。
だが好評を得たのは本格ミステリマニアからだけで、商業的には大失敗に終わり、スラデック自身もミステリへの意欲を失った。したがって長篇は2篇のみ、短編も3篇だけで、2長篇は謎は魅力的だが登場人物は精彩を欠き、トリックのための小説に終わってしまっている。


黒い霊気…人間消失、空中浮遊と降霊術と本格要素がいっぱいの長篇。
見えないグリーン…かつての殺人クラブ会員の間で起きる連続密室殺人。

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