ヘイク・タルボット(米、1900〜1986)
密室研究家として有名なロバート・エイディーはタルボットのことを「カーに匹敵する唯一の密室長編を残した」「カーの雰囲気作りのうまさと怪奇趣味にロースンの手品趣味をみごとに取り入れた、40年代最高の密室作家」と絶賛し、アンソニー・バウチャーやエドワード・D・ホックもまたタルボットを高く評価する。
これほどの本格は作家であったタルボットは、かつては一部の熱烈なマニアに知られるだけで、忘れられたような存在であった。それはひとえに作品の少なさによると考えられる。長篇は2作のみ短編も数編にすぎない。タルボットはペンシルヴェニア州立大学などで演劇を教え、舞台演出が本業であったし、本人もミステリよりも演出家としての評価を望んだ。
だからミステリは完全な余技といっていいが、2長篇はいずれも最上級の不可能犯罪を扱った作品で、嬉しいことに近年相次いで邦訳され出版された。

絞首人の手伝い…小さな個人所有の島で起きる不可能犯罪。
魔の淵…雪に埋もれた山荘での不可能犯罪。


Mystery Collection Mainにもどる
The Road Site Main Pageにもどる

Last modified -