本格推理マガジン・少年探偵王

「本格推理」シリーズ特別編第五弾は少年探偵王 ぼくらの推理冒険物語。乱歩の幼年向き二十めんそうや高木彬光の神津ものの少年探偵長篇、鮎川哲也の学習誌向け少年探偵小説など…
まほうやしき   
江戸川乱歩
少年探偵団の井上一郎少年とノロちゃん、それに井上君の妹のルミちゃんの3人は、ちんどん屋に面白いものを見せてやると誘われて、西洋館の中に連れ込まれた。そこでちんどん屋が煙のように突然消え失せて、西洋悪魔が現れ、さらに3驚く間もなく3人のいた部屋が揺れした挙句真っ逆さまになってしまった。

ふしぎな人/名たんていと二十めんそう    
江戸川乱歩
ふしぎな人は、「たのしい二年生」の昭和33年8月号から34年3月号に連載され、昭和34年4月号の「たのしい三年生」に名たんていと二十めんそうとして引き継がれ、翌年3月号まで連載された。
木村たけし君と妹のきみ子ちゃんは、お父さんの知り合いで近所の西洋館に住む林さんを訪ねては遊んでいた。林さんは近所の人から魔法使いと呼ばれ、その西洋館は化け物屋敷といわれていたが、2人のお父さんは林さんと大変仲がよかったのだ。
その日、林さんは不思議な手品を見せてくれた。木の陰に隠れると、入れ替わりに20センチくらいに知人だ林さんが現れ、別の木の陰に入った。すると今度は40センチに伸びた林さんが、その木の陰から現れまた別の木の陰に。今度は1メートルの林さんが、というように木の陰に入るたびにどんどん大きくなっていったのだ。
林さんは2人の種明かしをしてくれ、次にはヒョウの毛皮を着せてくれた。ところがそれは林さんの罠だった。林さんは怪人二十面相だったのだ。そして木村君たちのお父さんの宝石を狙っていたのだ。林さんに化けた二十面相は、まんまとたけし君ときみ子ちゃんを人質にしたのだ。そこに明智探偵が助手の小林少年と警官隊とともに西洋館に踏み込んできた。二十面相はたけし君ときみ子ちゃんをかっさらうと秘密の通路から逃げ出した。

かいじん二十めんそう    
江戸川乱歩
かいじん二十めんそうは、「たのしい一年生」の昭和34年11月号から35年3月号、引き続き「たのしい二年生」の昭和35年4月号から12月号まで連載された。
少年探偵団の団員ポケット小僧は、ある西洋館の窓から女の子がライオンに襲われているのを発見し、その西洋館を見張った。すると女の子は人質で宝石箱と交換された。それの一部始終を見ていたポケット小僧は、宝石箱を取り返そうと西洋館に忍び込んだが、逆に捕まってしまう。その西洋館は、怪人二十面相の隠れ家の一つだったのだ。

吸血魔    
高木彬光
少年読売の昭和25年4月号から連載が開始され、途中で誌名が少年ジャイアンツに変わり、8月号まで連載された長篇少年探偵小説。
ある春の夜、東京都と多摩川を挟んで向かい合う川崎市でのできごと。川崎市とはいっても畑や野原、果樹園などが続く田舎で、そこを女子高生が歩いていた。女子高生の名は斉藤玲子といい、父親の元警部久夫と弟の敏夫の3人で暮らしていた。
さて玲子がそのさびしい景色の中を一人で歩いていると浮浪者のような恰好をした男が現れて蝙蝠館の場所を訪ねた。蝙蝠館とはすぐ近くに立つ廃墟のような洋館で、近くに住む人々からは幽霊屋敷とよばれる不気味な建物だった。
男は玲子から蝙蝠館の場所と様子を聞きだすと、館の方に向かって歩いて行った。それからしばらくして玲子は今度は黒マントの男から同じように蝙蝠館のことを訪ねられた。さすがに気味が悪くなって家に走り、父と弟にその話をした。
ちょうどそのころ蝙蝠館では最前の男たちに一人の女を加えた3人の人間がいた。3人のうち黒マントの男が極悪人吸血魔であった。そして浮浪者のような男は吸血魔に殺されてしまった。その事件から暫くして玲子が誘拐され、事件は名探偵神津恭介のもとに持ち込まれた。

空気人間    
鮎川哲也
昭和37年、中学時代1年生掲載の作品。空気人間と名乗る人物から山岡氏のところに秘蔵のフェニキアの壺を頂戴するとの予告状が届いた。山岡氏は私立探偵武者健三に警備を依頼、予告の時間に中から鍵をかけた部屋に山岡氏が、木箱に入れたフェニキアの壺とともに籠った。
ドアの外には武者探偵、部屋の窓は鉄格子がはまっていて、子供ですら出いるは不可能だった。だが空気人間は予告の時間にやって来て山岡氏を気絶させ、フェニキアの壺を奪っていった。

呪いの家    
鮎川哲也
昭和37年の中学時代2年生掲載作品。麻布の裏通りにある赤レンガの古びた洋館富士見荘には、不気味な伝説があった。かつて3階の窓からお竹という女中が落ちて死に、その後明治から大正にかけて8人もの人間が相次いでその窓から落ちて死んでいるという。
その話を聞いた男が、富士見荘に泊まったが、呪いからは逃れられずに3階の窓から落ちて死んでしまった。その日は雪が積もっており、誰も洋館に近づけたはずはなく、やはり呪いによる死としか思えなかったが…

時計塔    
鮎川哲也
昭和38年の中学時代1年生掲載作品。小樽のデパートの絵画の展示即売会で4百万円の絵が詐取された。犯人の特徴から釧路在住の詐欺師源一郎の犯行と思われた。ところが源一郎にはアリバイがあった。犯行時刻の10時に、源一郎は札幌農大の時計塔の前にいたと主張し、10時を指した時計を背景にした写真を証拠として提出した。

ビリーパック 恐怖の狼人間    
河島光広
少年画報の昭和31年1月号から8月号にかけて連載された、探偵ビリーパックを主人公とするシリーズ劇画の第4話。


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