F・W・クロフツ(英1879〜1958)
黄金期を代表する作家の一人で、作風は徹底したリアリズム、作品のメインをなすのはアリバイトリック。
若い頃から鉄道技師として働き、それがのちの小説作りに色濃く反映している。デビューは遅く1920年に大病を患い、その療養中に書き綴ったのがデビュー作「樽」。以後鉄道技師を続ける傍ら作品を発表、1929年には鉄道技師を辞め専業作家となっている。
作中の探偵も第5作以降はフレンチ警部(のちに警視)、それ以前は一作ごとに探偵役は違うが、基本的に徹頭徹尾足で稼ぐ捜査を行う。その捜査は時にしつこいくらいで、可能性を全て調査し、犯人が作った鉄壁のアリバイを崩していく。
したがって文章は無味乾燥になりがちで、人物描写などは必要最低限しか描かれていないし、登場人物たちの恋愛や心理状態、本筋と無関係の行動などは一切書かれていない。
しかし、そのアリバイ構成とわずかな手がかりからアリバイを崩していく描写は見事で、物語がいきなり飛躍することもないので安心して読め、熱烈なファンを持っている反面で派手さがないために読まず嫌いも多い。

再読改訂しました。クロフツのデビュー作にして、クロフツのパターンを確立した古典的名作。
ポンスン事件再読改訂しました。一代で財を成したポンスン卿が死体で発見された。容疑者の3人に対するはタナー警部。
製材所の秘密再読改訂しました。組織犯罪にアマとプロが挑む。プロの探偵役はウィリス警部。
フローテ公園の殺人再読改訂しました。前半は南アフリカ、後半はスコットランドが舞台。
フレンチ警部最大の事件再読改訂しました。フレンチ警部初登場、犯人の意外性も充分。
フレンチ警部とチェインの謎再読改訂しました。奇怪な事件に巻き込まれたチェイン氏は、フレンチ警部に助けを求めるが…
スターヴェルの悲劇再読改訂しました。荒野で起きた火災が放火強盗殺人事件に発展。
海の秘密再読改訂しました。海で釣り上げられた木箱から男の死体が転がり出た。
フレンチ警部と紫色の鎌再読改訂しました。フレンチのもとに助けを求めに来た若い女性。その背後には組織的な犯罪が…
マギル卿最後の旅再読改訂しました。失踪し死体で発見された富豪の足取りを追うフレンチ。クロフツ流アリバイ破りの極致。
英仏海峡の謎再読改訂しました。洋上の殺人と横領事件を追うフレンチ。
二つの密室再読改訂しました。アリバイのクロフツが密室に挑戦したが…
死の鉄路再読改訂しました。鉄道技師だったクロフツの独壇場、鉄道工事現場での事件。
ホッグズ・バックの怪事件再読改訂しました。自宅から突然消えた老医師。単なる失踪か、それとも事件か…
クロイドン発12時30分再読改訂しました。倒叙ものの佳作。
サウサンプトンの殺人再読改訂しました。前作に続く倒叙もので、セメントの新製法を巡る殺人を描く。
ギルフォードの犯罪再読改訂しました。宝石商幹部殺人事件と宝石盗難事件にフレンチが挑む。
ヴォスパー号の遭難再読改訂しました。沈没した貨物船ジェイン・ヴォスパー号の秘密とは…
船から消えた男再読改訂しました。世紀の大発見を巡り殺人事件が発生。
フレンチ警部と漂う死体再読改訂しました。地中海をクルーズする豪華客船で発生した殺人事件を追ってフレンチ警部も地中海へ。
ジグニット号の死再読改訂しました。失踪騒ぎを起こした評判の悪い証券業者が、自身のクルーザージグニット号の船室で死体となって発見された。
フレンチ警部と毒蛇の謎…著者曰く、本書は通常の叙述と倒叙を組み合わせた探偵小説の成立を試み、犯罪の前向きな描写を目論んだ。
フレンチ警部の多忙な休暇再読改訂しました。英国周辺を巡航する船から失踪した事業家が死体で発見された。
黄金の灰…思いがけず遺産を相続し、荘園領主となった男は…
山師タラント…ドラマと本格ミステリと法廷と…
蜘蛛と蝿再読改訂しました。高利貸しとゆすりを稼業とする男が殺された事件を追うフレンチ。
チョールフォント荘の恐怖再読改訂しました。第二次大戦中に書かれたフーダニットもの。
二重の悲劇再読改訂しました。アリバイ崩しを描く倒叙もの。
見えない敵再読改訂しました。海岸沿いの小さな村で謎の爆死を遂げた老人の事件をフレンチが追う。
列車の死再読改訂しました。第二次世界大戦中、列車を脱線転覆させるという破壊工作を行った敵を暴くフレンチ警部。
フレンチ警視最初の事件再読改訂しました。警視に昇格したフレンチが最初に扱うのは富豪貴族の自殺事件。
フレンチ油田を掘りあてる…踏切で死んだ男はフレンチの出馬により殺人と断定された。
クロフツ短篇集T…21篇すべてが「イブニング・スタンダート」に掲載された作品。


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