EPISODE25
権力の墓穴
A FRIEND  IN DEED
Guest Stars
RICHARD KILEY
ROSEMARY MURPHY
MICHAEL McGUIRE
VAL AVERY
ON AIR May 5.1974(USA) Oct 5.1974(JPN)
スタッフ
製作総指揮…ローランド・キブビー&ディーン・ハーグローブ
製作…エドワード・K・ドッズ
監督…ベン・ギャザラ
脚本…ピーター・S・フィッシャー
音楽…ビリー・ゴールデンバーグ&ディック・デ・ヴェネディクティス
撮影…ウィリアム・クロンジャガー
美術…ジョン・W・コルゾ
キャスト
マーク・ハルプリン…リチャード・カイリー
マーガレット・ハルプリン…ローズマリー・マーフィー
ヒュー・コルドウェル…マイケル・マクガイヤー
アーティー・ジェサップ…ヴァル・アヴェリー
ダフィー警部…ジョン・フィネガン

今回の犯人はなんとコロンボの上司にあたる、ロスアンゼルス警察本部次長。
推理小説では警察官が犯人というのはよくあるパターンですし、現実にも警察官の不祥事は後を絶たちません。でも、ここまで偉い人はめずらしいですけど。
警察官が犯人の場合は、小説なのではよほど筋を上手く運ばないとアンフェアのそしりは免れません。何せ情報は全て知ってる上に、情報操作は出来るし、見当違いの方向に捜査を引っ張ってもいけるからです。
この事件でも犯人は充分に立場を利用して、捜査を撹乱します。しかしコロンボの書類偽造の罠にかかり、あえなくぼろを出してしまいます。
さらに犯人は、隣人の冒した殺人を利用して自分の目的を果たすという極めて手の込んだストーリーで、かなり面白い作品になっています。
STORY
その夜、対照的な2人の男がいた。1人は高級住宅地ベルエア地区の邸宅で物思いに沈むヒュー・コールドウェル。彼の足元には妻ジャニスの死体があった。夫婦喧嘩の際にはずみとはいえ首をしめて殺してしまったのだ。彼は隣家のマーク・ハルプリンに助けを求めるために電話を入れるが、マークの妻のマーガレットにマークはクラブにいると告げられる。
一方のロスアンゼルス警察の次長マーク・ハルプリンは、クラブで酒を片手にダイスを振っていた。そこに青い顔をしたコールドウェルが現れ、クラブの隅で妻を殺したことをマークに打ち明ける。
マークはコールドウェルに自首を思いとどまらせ、連絡があるまでクラブで過ごすようにいい自宅に向かう。自宅に戻ったマークは、自邸に入らずに隣のコールドウェルの邸に入る。
かぎを壊し、ジャニスにナイトガウンを着せ、宝石箱から宝石を盗む。ちょうどその時にクラブにいるコールドウェルから電話が入る。コールドウェルのアリバイ作りにためにマークが指示したものだ。
電話に出たマークは安心するように告げ、コールドウェルにジャニスと会話しているように装わせ、さらに警察から連絡があるまでクラブにいろと指示して電話を切る。
盗んだ宝石を自邸のガレージに隠したマークは、自邸玄関を入りマーガレットのいる2階の寝室に向かう。 マークはマーガレットと会話をしながらテラスに出て、そこでコールドウェルの邸から男が走り出てきたと嘘を言う。慌ててマーガレットも出てくるが、もちろん何も見えない。
マークは畳み掛けるように電気が全部ついているしおかしいと言い、コールドウェルの邸に電話をするが、当然誰も出ない。次にマークは警察本部に電話をし、パトカーをコールドウェルの邸に廻すように指示する。

ジャニスの死体が発見され、マークが陣頭指揮にあたる。呼ばれたのは強窃盗犯担当のダフィー警部と殺人課のコロンボ。 マークは最近この付近を荒らしている宝石専門の窃盗犯が、顔を見られたので殺しに及んだとの見方を示し、ダフィーとコロンボに捜査を命じる。コロンボは邸内をうろつきまわるが、枕の下に置かれたナイトガウンに注目する。そして指紋を徹底的に探すように鑑識に頼む。
翌日、記者会見するマーク。コールドウェルの事件は窃盗犯によるものとの見解を述べ、今夜は自らヘリコプターに乗り込み、ベルエア地区を空から警戒すると発表する。
そして昨夜、自分はコールドウェル邸から逃げ出す男を見たと付け加える、その時に妻のマーガレットも一緒だったと付け加える。この一言は今後のマークの行動には重要な一言で、聞くほうはマーガレットも犯人を見たように錯覚するよう巧妙に言われた。
その間、コロンボはコールドウェル邸に赴き、ジャニスがナイトガウンを着易いように枕の下に入れる習慣があったとコールドウェルから聞き出す。
実はコールドウェルの邸はジャニスが殺された日にメイドが隅々まで掃除し、そのために指紋がほとんどなかった。 窃盗犯の指紋がなかったのは当然として、ジャニスの指紋も電話や衣装戸棚にもなかった。するとナイトガウンはジャニスが戸棚から出したのではないことになる。
枕の下にナイトガウンを入れる習慣があったのなら、指紋がないことの説明はつくのだが、枕の下にナイトガウンがあるはずがない。ジャニスの習慣を知っていたコールドウェル以外の誰かがナイトガウンを着せたのだが、窃盗犯がそんな面倒くさい事をするはずはないとコロンボは睨む。

その日の午後、夜のヘリコプターでのパトロールに備え早めに帰宅したマークは、風呂に入っていたマーガレットの頭を抑え、風呂に沈めて溺死させる。
その後にジャニスの葬式に行き、コールドウェルにマーガレットが風呂で溺れ死んだと告げて、昨夜助けた見返りに今度はこちらを助けるように脅かす。
その夜、ヘリコプターでベルエア地区上空をパトロールするマーク。時間通りに自邸の上に来た時に、自邸からマーガレットを抱えたストッキングで覆面をした男が走り出る。 そして庭のプールにマーガレットの死体を投げ込む。マークがコールドウェルを脅してやらせたものだ。
ヘリコプターをプールの直上に廻し、マークはプールに飛び込む。 現場での検死の結果マーガレットは溺死、記者会見でのマークの言葉で窃盗犯がマーガレットに顔を見られたと思い、殺人に及んだと考えられた。
さらに詳しい検死の結果からマーガレットの体内から石鹸の成分が検出された。マーガレットは風呂で殺された可能性があるが、コロンボがマーク邸に来た時には風呂は乾いていた。マーガレットはプールに投げ込まれるかなり前に、自邸の風呂で殺されたらしいと疑問を持つコロンボに、マークは窃盗犯を探せと命令し、コロンボもしぶしぶながら従う。

ダフィーのもとに行き、常習的窃盗犯の中でもっとも怪しい人間は誰かと訪ねると、ダフィーはアーティー・ジェサップと即座に答える。アーティーは過去に何度も窃盗でつかまり、このところベルエア地区を荒らしている窃盗犯の手口はアーティーのものだった。
ダフィーはすでにアーティーの取調べは終えていて、二晩ともに完全なアリバイがあったと伝え、殺しに関してはアーティーの仕業ではないと言い切った。
それでもアーティーに会いに下町の安酒場に出向くコロンボ。そしてアーティーに犯人逮捕の協力を依頼する。 コロンボはアーティーにまずコールドウェルを脅迫させた。安酒場で脅迫されるコールドウェル。
コールドウェルはマークに相談をし、マークはコロンボが睨んだ通り2件の殺しをアーティーになすりつけようと考える。 現金の受け渡しは翌日、場所は同じ安酒場。マークはコールドウェルに現金の用意をさせる。

翌日の朝、マークはダフィーの部屋に向かうが、ダフィーはおらずコロンボがいた。机の上にあるアーティーのファイルを見て、住所を覚えこむ。
自邸にいったん戻ったマークはガレージに隠しておいたジャニスの宝石を取り出し、盗み見たアーティーのアパートに行きベッドの下に宝石を隠す。これでアーティーに逃れられない証拠を作ったわけだ。
マークの指示で再び安酒場に向かうコールドウェルの後をマークを始めコロンボやダフィーなど捜査陣が追けていた。 安酒場でコールドウェルがアーティーに金を渡した瞬間に、マークを先頭に酒場に飛び込む捜査陣は、アーティーを逮捕しマークの指揮でアーティーの部屋の捜索に向かう。
アーティーの部屋で捜索が始められたが、マークに対しマーガレットを殺したのはマークの仕業だとコロンボが囁く。 その直後にベッドの下からマークが仕込んだ宝石が見つかった。マークは証拠品だと勝ち誇ったように宝石をコロンボに突きつける。
コロンボは平然とアーティーを呼び、「次長がお前のベッドの下から宝石が見つけた」と言うと、アーティーは一言「俺の部屋じゃないぜ」と吐き捨てるように言った。
唖然とするマークにコロンボは、この部屋は「今朝私が契約したもので、ここにあるのは全部私のものだ」と告げた。 アーティーのファイルには、この住所が載っていたと言うマークに、あの書類は私がアーティーの住所を書き換えたもので、「つまりアーティーの住所がここだと知っているのは私と次長の2人だけ」


Episode ListのPageにもどる
COLUMBOのMain Pageにもどる

Last modified -