EPISODE23
愛情の計算
MIND OVER MAYHEM
Guest Stars
JOSE FERRER
LEW AYRES
ROBERT WALKER
LEE H. MONTGOMERY
And JESSICA WALTERas Margaret Nicholson
ON AIR Feb 10.1974(USA) Aug 31.1974(JPN)
スタッフ
製作…ローランド・キビー&ディーン・ハーグローブ
監督…アルフ・チェリン
脚本…スティーブン・ボチコ&ローランド・キビー&ディーン・ハーグローブ
音楽…ディック・デ・ベネディクティス
撮影…ウィリアム・クロンジャガー
美術…ジョン・W・コルゾ
共同製作…エドワード・K・ドッズ
キャスト
マーシャル・ケーヒル…ホセ・ファラー
ハワード・ニコルソン…リュー・エアーズ
ニール・ケーヒル…ロバート・ウォーカー
スティーブ・スペルバーグ…リー・H・モントゴメリー
マーガレット・ニコルソン…ジョシカ・ウォルター

舞台はシンクタンク人口頭脳学研究所。ここの所長が息子の論文盗用を知ったベテラン研究員の口を封じてしまう。殺人の間にコンピューターを操作していたというアリバイを作るのだが、その間に実際に操作していたのは研究所の天才少年が作ったロボット。
とにかく無茶なのだ。アリバイを作るためにコンピュータの操作をロボットにやらせるとは…ラストでもコロンボが犯人の息子を逮捕し、犯人追い込んで自白させるというもので、あまりに強引。
コロンボの犬が怠け者で訓練学校を退学になったり、天才少年の名がスティーブ・スペルバーグだったりとお遊びはあるし、マッチの燃えさしが葉巻を吸うものを示したり、ヘロインがなくなっていることが目くらましだとたちどころにコロンボが見破るところなどは秀逸だが、重要なところが無茶すぎて全エピソード中もっとも無理な作品になってしまっている感がある。
犯人役のホセ・ファラーは1940年代から活躍している名優で、1950年にはアカデミー主演男優賞を受賞。
STORY
シンクタンク人工頭脳学研究所の所長マーシャル・ケーヒルは第三次世界大戦の戦略シュミレーションの統括していた。 シュミレーション・ルームでは多数の研究員や軍人が参加して、シュミレーションが行われ、ケーヒルはコンピュータールームでその様子を見つつコンピュータを操作していた。
そこに一人の研究員が入ってきて、ベテラン研究員のハワード・ニコルソンがケーヒルに大至急会いたいと所長室で待っていると伝えた。ケーヒルは昼食時の休息にしてシュミレーションを打ち切り、所長室に向かった。
所長室でニコルソンは、ケーヒルの息子ニールが学会の賞を受賞することになった分子構造に関する論文は、ニールの作ではなく、死亡した研究員フィンチのまとめたもので盗用だと非難した。
そして論文盗用はニールの本意ではなく、父親であり研究所の独裁者であるケーヒルの強い意向が働いていることは間違いないと言い切った。
秘密裏に行われた論文盗用だが、ニコルソンはその証拠を握っていると述べて、ニールが論文盗用の事実を世間に公表し科学賞受賞を辞退するよう迫った。公表しない場合はニコルソン自身が事実を発表すると言い置いて帰っていった。

夕方になってシュミレーションが再開された。ケーヒルは研究所のロボットMM7にシュミレーションシナリオのプログラムをセットして、自身のコンピュータ操作を代行させ研究所の敷地内にあるニコルソンの自宅に向かった。
所内では研究所所有の車を使うのが決まりで、ケーヒルは専用の1号車を使わずに研究員ロスの6号車を使った。 ニコルソンの自宅の外に停めた6号車の中で、ニコルソン夫人マーガレットが外出するのを待つ。
心理学者のマーガレットはこの日、徹夜のセミナーに出席することになっていた。マーガレットが外出し、その車が見えなくなるとケーヒルはクラクションを鳴らした。ニコルソンが何事かと外に出てきたところを、ケーヒルは車を急発進させてニコルソンを跳ね飛ばし殺してしまう。
ケーヒルはニコルソンの死体を自宅に運び込み床に横たえ、室内で格闘があったように見せかけ、酒を2つのグラスに注ぎテーブルにおき、マッチをすって葉巻を吸い来客があってその客とトラブルになって殺されたように偽装工作をした。
コンピュータールームに戻るとMM7からバトンタッチを受けて、シュミレーションを終わらせた。
所員たちと外に出て何気なく6号車を見ると、ボンネット部分にニコルソンを跳ね飛ばした際に出来たへこみがあった。ケーヒルは自分の車をバックさせて6号車にぶつけ、そのへこみを誤魔化した。

翌日、マーガレットによってニコルソンの死体が発見され捜査が開始される。コロンボは現場で根元まで燃えたマッチの燃えさしをハンカチに包み、さらにドアに残った靴のクリームの跡に注目する。そしてニコルソンが愛用していたパイプが室内にないことにも不審を抱く。
そこに ケーヒルが現れたが、ケーヒルが葉巻党だとわかるとコロンボは緊張した。ニコルソンを殺した犯人が自宅に入ったことは間違いなく、その人間が根元まで燃えさしのあるマッチを使ったことはまず確実だ。
ニコルソンはパイプ党で、マッチは使わずパイプ用のライターを使うはずで、現にそのライターは現場にあった。 一方、マッチを根元まで使うのは葉巻に火をつけるときで、マッチの燃えさしはケーヒルが葉巻を吸うために使ったのかもしれない。さらに自宅の外でコロンボは、ニコルソンのパイプがばらばらに壊れて散らばっているのを見つける。
これらを合わせるとニコルソンは外で殺されて、犯人は死体を担いでニコルソンの自宅に入り、その時にニコルソンの靴でドアに後をつけてしまった。犯人は部屋に客がいた痕跡と格闘の跡を偽装して戻ったと推理できた。
さらにニコルソンの体に骨折が数多あることから、車に跳ねられて殺された可能性が高い。犯人はさらに葉巻を吸う人物で、ケーヒルはその第一候補だ。コロンボの捜査方針は決まった。

コロンボはまず、研究所内の車を管理しているマーフのところに行く。マーフによれば所内の車は全て天然ガス車で、走行距離も細かく記録してあるといった。
そして、今修理中の6号車は、昨夜ケーヒルがバックのときに運転を誤り、接触事故を起こしたことを聞き出した。走行距離の記録を調べると6号車は移動された記録がないのに、走行距離が5q増えていた。
一方、ケーヒルは所長室で息子のニールと向き合っていた。ニールは事件の話を聞き、授賞式から急いで戻ってきていた。マーガレットのところに見舞いに行こうとするニールをケーヒルは止めさせた。
ニールが出て行くのと入れ違いにコロンボがやって来た。コロンボはニコルソンのパイプを発見したことを告げ、死体の状態は轢き逃げの場合と同じことから、ニコルソンは轢殺の可能性が高いことを示した。
そして6号車の走行距離が5q増えており、位置関係から6号車が使われたことは間違いないと述べ、6号車の所有者ロスを呼んでもらった。コロンボはロスと簡単な話をしただけでロスを返した。
不思議がるケーヒルにコロンボはドアに付いていたニコルソンの靴のクリームの跡の話をする。その跡の位置からしてロスの背は低すぎると言った。

ケーヒルはコロンボをコンピュータールームに案内し、いずれはアリバイが必要になるのだからと昨夜の話を始めた。
ケーヒルがコンピュータ室にいなければシュミレーションは止まってしまうことを説明し、さらにシュミレーションの参加者には全員アリバイが成立すると強調した。
次にコロンボが会ったのは天才少年スティーブ・スペルバーグ。ロボットMM7の開発を任されていた。そしてスティーブから昨夜はケーヒルが車の修理工マーフと一緒にスティーブを映画に行かせてくれたことを聞き、うなずいた。
次にコロンボはニコルソンのところにあったキャビネを調べ、そこからフィンチの書類が紛失していることを知る。
さらにニールに会ってニールの車の走行距離を調べると、授賞式に向かうはずなのに研究所と空港の倍の距離を走っているのはなぜかと質す。ニールはマーガレットと会うために予定の便をキャンセルし研究所の戻って来たのだと告白した。

再びスティーブの研究室を訪れたコロンボは、そこでMM7がプログラムを与えることにより、コンピューターも操作できることを知る。コロンボはスティーブの協力を得て、コンピュータールームでMM7を使って、MM7がコンピューターを扱えることを実証していた。
そこに国連の客を案内していたケーヒルが入ってくる。コロンボに向かって「あの晩、コンピュータを動かしていたのはMM7かもしれない可能性は示せても、立証はできまい」と言い放った。
その後ポートランドに出張したケーヒルは、ニールが記者会見を開き論文盗用を告白したとの報を空港で新聞記者から聞く。慌ててロサンゼルスに引き返し、ニールと会った。
そこにコロンボが警官を連れて入ってくる。コロンボは証拠をあげてニコルソンを殺害した罪でニールを逮捕し連行した。
驚いたケーヒルがコロンボを追いかけると、部屋の外にはコロンボが待っていた。ケーヒルはコロンボに屈服し犯行を認めた。
コロンボは階段にケーヒルと並んで座り、ニールの逮捕は芝居だったことを述べ、「息子さんを守るためだったんですね」と言ってケーヒルに葉巻を勧めた。


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