EPISODE12
アリバイのダイアル
THE MOST CRUCIAL GAME
Guest Stars
ROBERT CULP
DEAN JAGGER
JAMES GREGORY
VALERIE HARPER
SUSAN HOWARD
Special Guest Star
DEAN STOCKWELL
ON AIR Nov 5.1972(USA) Jun 24.1973(JPN)
スタッフ
製作…ディーン・ハイグローブ
監督…ジェレミー・ケイガン
脚本…ジョン・T・タガン
音楽…ディック・デ・ヴェネディクティス
撮影…ハリー・ウォルフ
美術…アーチ・ベーコン
共同製作…エドワード・K・ドッズ
キャスト
ポール・ハンロン…ロバート・カルプ
エリック・ワグナー…ディーン・ストックウェル
ウォルター・キャネル…ディーン・ジャガー
ラリー・リゾ…ジェームズ・グレゴリー
イヴ・バブコック…ヴァレリー・ハーパー
シャーリー・ワグナー…スーザン・ハワード
   ラルフ・ダブス…ヴァル・アヴェリー

第1期シリーズの「指輪の爪あと」に続きロバート・カルプが犯人役として再登板。今度の役柄はプロフットボールチームのやり手ゼネラルマネージャー。
動機が今ひとつあいまいで、そこに不満が残るところだが、とにかくこのマネージャーは典型的な金持ちの遊び人のチームの二代目オーナーを殺害する。殺害するのはフットボールの試合の最中で、自身は専用ボックスで観戦していたというアリバイを用意しての犯行。
アリバイ工作としては凝ったものではなく、どちらかと言えば安易な部類なのだが、こういうのに限って崩すのは大変。しかし最後はさすがコロンボ、見事に崩してくれました。
コロンボが一見、事故死に見えるこの殺人をプールサイドの水から事故死ではないと疑ったところはさすがだが、この水は犯人が犯行の痕跡を消すために仕方なく撒いたもの。
つまり水を撒かなければ完全犯罪は成立したのか、とういうと犯人の方もアリバイを用意したからには殺人と疑われる可能性も充分視野に入れていたわけで、これは少し酷。 そんなことを考え出すと以後のアリバイ崩しを存分に楽しめなくなってしまう。
STORY
ポール・ハンロン。全米で知らない人はいないほど有名なその男は、プロフットボールチームのロスアンジェルス・ロケッツのオーナー代行。オーナーのエリック・ワグナーは酒と女におぼれるプレイボーイで典型的な二代目。ハンロンは実質的なオーナーとしてチームを運営していた。
さらにエリックの 父親の意思をついでスポーツ帝国を築き上げ、最終的にはそれを乗っ取ろうと考えていた。 そのためには邪魔になるエリックには消えてもらうしかない。その殺人計画をメモリアル・スタジアムでチームの大事な一戦が行われる日に実行に移すことにした。

その日、メモリアル・スタジアムの専用ボックスに入ったハンロンはボーイを帰し、早速計画に取り掛かった。
まず、エリックの邸に電話を掛けた。すでに午後2時近くになろうというのに邸のベッドの中で電話を取るエリック。ハンロンは呆れながらも6時半にモントリオールに発つからすぐに起きてプールにでも入って目を覚ませと怒鳴る。
次に試合直前の慌しいロッカールームに電話を入れ、コーチのリゾに昨夜練った作戦が気に入らないからハーフタイムに専用ボックスに上がってこいと一方的に告げて電話を切る。コーチへの電話をインターフォンに切り替えて会話をしながらも着替えを始めたハンロン。電話を終えた数分後にはアイスクリーム売りの姿になっていた。
試合開始前の国歌斉唱が始まり、その間にスタジアムを抜け出したハンロンは、スタジアムからの中継放送をラジオで聞きながら、アイスクリーム販売車を郊外のエリックの邸に向けて走らせる。
邸の近くに着くと電話ボックスからエリックのところに電話をするが話中。エリックはプールから電話で酒屋に酒の注文をしていたのだ。数分後に再び電話をかけるハンロン。今度はエリックが出てプールで泳いでいると言う。当り障りのないことを言って電話を切ったハンロン。電話中も受話器のそばでは中継ラジオを鳴らしていた。その時間は2時29分。
販売車を再びスタートさせてエリックの邸に着いたハンロンは、氷塊を取り出してプールサイドに行き、驚くエリックを氷塊で殴り殺してしまう。凶器の氷塊をプールに投げ込み立ち去ろうとして振り返ったハンロンは、プールサイドに泥の着いた足跡が残っているのを見て慌てる。 近くにあった散水用のホースで足跡を洗い流し、スタジアムへ戻る。
ハーフタイム に指示どおり専用ボックスに上がって着たリドコーチ。試合直前のいらいらはどこへやら、機嫌よく後半は好きなようにやれと言い追い返すハンロン。怪訝な表情で出て行くリド。一人になりほくそえむハンロン。

その頃エリックの邸では警察の捜査が始まっていた。事故死かとも思われたがコロンボの登場で事態は一変する。プールサイドの水に塩素が含まれていない、つまり水道水が撒かれたことに疑問をもったコロンボは被害者がロケッツのオーナーと知って、早速スタジアムに向かう。
専用ボックスでハンロンと向き合うコロンボ。エリックの死を告げると専用ボックスのラジオのボリュームを低くし、愕然とするハンロン。その時に部屋の置時計が時報を鳴らした。
さらにプールサイドの水 道水の疑問を口にするとラジオのスイッチを切ってしまった。この何気ない動きがコロンボの勘を刺激した。
場面は変わって電話がひっきりなしに鳴り秘書が応対に追われるエリック邸。そこに現れるエリック夫人のシャーリーの弁護士ウォルター。少し遅れてコロンボ。さらに少ししてハンロン。ウォルターとハンロンは犬猿の仲らしくコロンボの目の前で言い合いを始める。
その間もひっきりなしになる電話。電話の際に近くのラジオに雑音が入る。それを見逃さないコロンボ。
そのコロンボが次に現れたのは空港。空港の電話ボックスではハンロンがどこかに電話を掛けていた。 偶然出会いとは言えない状況に怒り出すハンロン。飄々と受けるコロンボ。根負けしてシャーリーを迎えにきたことを白状するハンロン。

そして、その夜のエリック邸。ドアから忍び込む男は私立探偵ダブス。ダブスは電話機に仕掛けた盗聴器を取りにきたのだ。その盗聴器をはずした瞬間、暗闇からコロンボの声。何故わかったと不思議がるダブスに、電話が鳴るたびにラジオに雑音が入るのでピンときたと種を明かす。そして盗聴器を仕掛けさせた依頼人の名前を言わなければ不法侵入で逮捕すると脅すコロンボ。
翌朝プロバスケットボールの選手と契約し、取材を受けているハンロンのもとに電話が入る。警察がハンロンのオフィスを家宅捜索したとの連絡に激怒するが、コロンボの姿を見かけ電話を切りコロンボを詰問する。
コロンボは申し訳なさそうな表情を見せながらも、エリック邸の盗聴の件を告げ、さらに捜索の結果ハンロンのオフィスの電話も盗聴されていたと告げる。驚く表情を見せるハンロンを伴ってエリック邸に向かうと、そこには盗聴器を仕掛けさせた弁護士のウォルターとエリックの妻シャーリーが待っていた。
ウォルターを詰るハンロ ン。コロンボのとりなしで3人で盗聴テープを聞くことになった。そしてそのテープに最後に録音されていたのがエリックが殺される直前にかかったハンロンからの電話だった。
テープにはしっかりとスタジアムの中継が入っていた。 記録によれば電話がかかってきたのは2時29分。勝ち誇ったような表情をするハンロン。偶然とはいえスタジアムの専用ボックスにいたアリバイができたのだった。

ハンロンは絶対に専用ボックスから電話を掛けたわけではない。例えば犬の声とか専用ボックスから掛けたのでは入っていないはずの音が入っているかもしれないと、テープを何度も聞き悩むコロンボ。
ダブスを呼び出しハンロンのところに盗聴器を仕掛けた方法を聞く。ダブスはパートで秘書役の女を雇いハンロンのところに潜りこませ盗聴器を仕掛けたという。ところがすぐにその女はくびになってしまったと言う。その女の名はロゴージー。
ロゴージーを訪ねるコロンボ。会話からハンロンは盗聴器が仕掛けられたことを知っていたと確信する。電話が盗聴されテープに残されることを知っていて、逆にそれをアリバイに利用したのだ。 悩みに悩むコロンボ。
そして専用ボックスに現れハンロンと向き合ったコロンボは、盗聴器を利用したアリバイ作りの話をし、おもむろに持っていたバッグからテープレコーダーを取り出す。
専用ボックスから電話を掛けたのでは絶対に入らない音を探していたが、事実はその逆だったと話しながら、「今の時間は2時29分。専用ボックスからかけたのなら入っていなければならない音があるんです」とテープレコーダーのスイッチを入れる。
会話が終わる頃に専用ボックスの置時計が2時30分の時報を鳴らしたが、テープにはもちろん入っていなかった。


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