C・デイリー・キング(米、1895〜1963)
本格ミステリの黄金期と呼ばれる1930年代に活躍した作家で、長篇6作と短篇集1冊がある。長篇のうち前期の3冊「海のオベリスト」「鉄路のオベリスト」「空のオベリスト」はオベリスト3部作と呼ばれるパズラーで、巻末に解決のための手掛かりがどこに書かれているかを一覧にして添えており、完全にフェアプレイゲームとしてのミステリを意識している。
後期3作はABCシリーズと呼ばれるが、邦訳は一度もされていない。全作ニューヨーク警察のマイケル・ロード警部が探偵役として活躍する。
短篇の方は長篇とは作風がガラリと変わり不可能犯罪づくしとなっていて、こちらの探偵役はトレヴィス・タラントという犯罪に興味を引かれる素人探偵。
長らく日本に紹介されることはなかったが、鮎川哲也氏直々の翻訳で「鉄路のオベリスト」が光文社発行の雑誌「EQ」に掲載され注目を集めた。その後カッパノベルズの一巻として1983年に発行されるも現在は絶版。1990年代の終りから2000年代に入り「空のオベリスト」「海のオベリスト」短篇集「タラント氏の事件簿」が初訳出版されている。

海のオベリスト…オベリストシリーズ第1作で、大西洋の豪華客船内での不可解な殺人事件を描く。
空のオベリスト…海、鉄道に続くオベリスト三部作の最後を飾るのは、旅客機上での殺人。
タラント氏の事件簿…トレヴァス・タラントを探偵役にして消失、密室など不可能犯罪を扱った連作短篇集。


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