泡坂妻夫(日1933〜)
泡坂妻夫は1933年に、紋章上絵師つまり和服に紋を書き入れる絵師の三代目として東京に生まれ、家業をついでいる。その傍ら創作活動に励み、1976年に当時本格推理小説の唯一専門誌であった「幻影城」の第1回新人賞に応募、「DL2号機事件」が佳作に入選している。
その後主に幻影城を舞台に短編を発表し、さらに「11枚のとらんぷ」で長編デビューし、以後多くの作品を残している。
初期の短編ではすべて亜愛一郎が活躍する。この得意な名前は名探偵時点が出来たときに最初に名前が載るようにということで、名付けられたものらしい。
亜愛一郎の登場する作品は「幻影城」が廃刊後も書き続けられ、「亜愛一郎の狼狽」「亜愛一郎の転倒」「亜愛一郎の逃亡」の連作短編集3冊に纏められている。
亜愛一郎は眉目秀麗の美形の男性で、その姿は世の女性達をたちまち虜にするほどだが、実はドジで気が弱く要領も悪いという変な探偵。雲やヘゲタウオ、オサムシなど変なものを専門に撮るカメラマンが生業で、撮影途中に事件に巻き込まれることが多い。

亜愛一郎の狼狽…眉目秀麗ながらドジで気弱な名探偵亜愛一郎の事件簿、その1。
亜愛一郎の転倒…眉目秀麗ながらドジで気弱な名探偵亜愛一郎の事件簿、その2。
亜愛一郎の逃亡…眉目秀麗ながらドジで気弱な名探偵亜愛一郎の事件簿、その3。
11枚のとらんぷ…泡坂妻夫が作家としてのスタートを切った、記念すべきデビュー長篇。
乱れからくり…玩具づくしの長篇第2作で、日本推理作家協会賞受賞作。
湖底のまつり…したたかな作家泡坂妻夫の巨大な騙し絵。
花嫁のさけび…トリッキーながらもロマンに満ちた泡坂ワールド作品。
死者の輪舞…ある病院の同じ病室に入院していた人間が、次々に奇妙な死を遂げていく。
喜劇悲奇劇…ショウボートの上で次々殺されていく芸人は、皆回文の名前の持ち主だった。
花嫁は二度眠る…過去と現在の2つの事件とも、被害者が二度殺されるという奇妙なものだった。
煙の殺意…1976年から1979年に発表された比較的初期の非シリーズものを集めた短篇集。
奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻…引退した美人奇術師曾我佳城は名探偵でもあった。
妖盗S79号…摩訶不思議な手口で珍品、名品を盗んでいく怪盗S79号とそれを追う刑事たち。
蚊取湖殺人事件…表題作ほか6篇、2002年から2004年に発表された作品の短篇集。
奇跡の男…表題作の「奇跡の男」ほか1986〜7年のノンシリーズ短篇5篇を集めた短篇集。

宝引の辰捕者帳シリーズは、捕物世界をご覧ください。


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