飛鳥高

飛鳥高(日、1921〜)
山口県防府市生まれで、3歳で父親を亡くし、7歳で母親が再婚したが、嫁ぎ先は寺で養父による厳格な教育を受けた。1940年(昭和15年)に東京帝大工学部に入学したが、1942年(昭和17年)9月に繰上卒業し陸軍に入隊、その後飛行兵を志願し、1945年(昭和20年)5月には米軍機に撃墜され九死に一生を得た。
戦後は職を遍歴したのち1960年(昭和35年)に清水建設に入社し常務取締役などを歴任した。コンクリート工学に関する論文もあり、日本建築学会賞も受賞している。
ミステリに関しては中学時代より親しみ、「宝石」の懸賞募集に応募し、「犯罪の場」が1947年(昭和22年)1月号に掲載される。江戸川乱歩の強力な推薦があったが、その後しばらくは創作から遠ざかる。
結婚後の住いが偶然にも乱歩邸の隣だったために、1950年(昭和25年)から再び捜索活動を開始し、年に1〜3作の割合で作品を発表し、1962年(昭和37年)に「細い赤い糸」で第15回日本探偵作家クラブ賞を受賞した。作品数は決して多くないものの、本格志向の作風で、特に「犯罪の場」は多くのアンソロジーにも採用されている。

飛鳥高探偵小説選T…長篇「疑惑の夜」、短編代表作の「犯罪の場」など短篇7篇と評論随筆。

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