A・A・ミルン(英、1882〜1956)
アラン・アレキサンダー・ミルンを紹介するときによく言われるのは、「くまのプーさん」で有名な童話作家で、ミステリの愛読者でもあり、その生涯でただ一冊自らミステリを著したのが古典的名作と言われる「赤い館の秘密」である、との文言である。
が、間違いとまでは言わないが、正確性に疑問符がつく。まず童話作家で、「くまのプーさん」シリーズの作者であるのはその通りだが、「くまのプーさん」が有名になるのは1960年代に入って映画化されて以降のことである。しかも「くまのプーさん」が世に出たのは1926年のこと。
「赤い館の秘密」は1921年に刊行されたから、その時点では童話作家として、今のように有名ではなかった。一方「赤い館の秘密」は刊行直後から評価され、戦前には邦訳もされている。だから正確に記せば、「赤い館の秘密」で有名になったミルンは、童話作家であり、その後「くまのプーさん」で世界的に有名になった、とでもいうところだろう。
そのミルンは1882年にロンドンで生まれ、ケンブリッジ大学在学中から学内誌に誌や戯曲を寄稿していた。大学卒業後に週刊誌に連載を持つなど作家としての道を歩み、その後編集助手を経て劇作家となる。さらに息子クリストファーのために「くまのプーさん」を著し、童話作家として名を成した。

赤い館の秘密・・・A・A・ミルンが1921年に書いた、ただ一篇の推理長編にして、推理小説史に残る名作。


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